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屋上から野球部を眺めてみる。
ちょっと前までは、岸先輩を捜していたのに
今、岩橋くんを捜している自分に気づいて、密かに動揺した。
い、いきなり浮気なんて…
そんな、特別な存在になったから。
うん、きっとそう。
「………わわ！」
岩橋くんが投げたボールが綺麗にグローブに収まる。
…すごい速いなあ凄いなあって。
ぼんやり、思った。
〜
「お待たせじゃあ、行こっか」
にっこり笑った岩橋くん。
さっきの真剣な顔とのギャップにドキッとした。
人気の無い校舎を出て、
２人で並んで歩く。
チラリと彼を見る。
キュッと結ばれた唇
真っ直ぐな瞳
ほのかに茶色がかった髪に
白くて小さな顔
……モテる、よね。これは。
「ここだよ。」
着いた先には
落ち着いた雰囲気のカフェ。
……気にしない、気にしない。
あくまでも、これは、
浮気デート。
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作者名：ゆい☆
| 作成日時：2013年6月18日 1時
