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※38 ページ39
＊颯
配られたプリントをノートに貼ろうとして、
のりがきれてたことに気付いた。
仕方ないから、隣の瀬戸に声をかける。
「あ、瀬戸ー、のり貸してくんね？」
「うん。いい、・・・よ。」
のりを差し出した彼女の顔が
ふいにひきつる。
のりを使いながら様子をうかがえば
シャーペンを持つ手は微かに震えている。
「ありがと。ん？なんか顔ひきつってるけど？」
「ううん、なんでもないから」
「どした？具合でも悪い？」
「大丈夫だから！！！」
「ごめん・・・」
大丈夫じゃないのは明らかで。
と、そのとき、瀬戸の携帯が鳴る。
その画面を見て、大きなため息をもらす彼女。
そして、俺は見てしまった＿＿＿しゃべるなっつってるだろ。の文字を。
振り返れば、神宮寺が俺を冷たく睨んでいる。
すぐに予想はついた。
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作者名：ゆい☆
| 作成日時：2013年6月18日 1時
