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少々機嫌が悪い勇太は、
学校に着いて私を自転車の後ろから下ろした瞬間に
すたすたと校舎内へ入っていってしまった。
・・・そこまでなんかやらかしたかな、私。
まさかバレてはないと思うけど。
・・まさかね。
「あーらら、あさっぱらからご機嫌斜めだねぇ。」
「・・・岩橋くん」
「おはよ〜」
可愛い笑顔で近づいてくる彼。
耳元で「玄樹でいいってば」と囁かれる。
「・・・う、ん」
「ってか目立つね〜、そのばんそーこ。」
「・・・っ！」
「ごめんごめん。ちょっと派手にやりすぎたね」
ちっとも申し訳ないと思ってなさそうな声。
その淡々とした態度に、
ゾクッとした。
「なにを派手にしすぎたの？」
ふと気づけば
横に立っているのは、平野くん。
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作者名：ゆい☆
| 作成日時：2013年6月18日 1時
