U w a k i - 浮気 - Reo . S

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YOU side





今日は久しぶりに広臣の家で過ごす日


大きくてふかふかのソファに2人で腰掛けて、色違いのマグカップで暖かいココアを飲む私と

ホットミルクを飲む広臣

意外にもコーヒーよりミルクなところが可愛い






広臣「 ちょっと見ないうちに 綺麗になったね、A 」


『 え、ホント？』


広臣「 前より女っぽくなってて 俺好き 」





そう言ってミルクをごくごく飲んだ後

唇にちょっぴりミルクを付けたままにしてるから、そっと親指で拭った


たまに可愛いことするから ツボなんだよね


やっぱり会うと違うなぁ …


簡単に好きって感情、なくなるわけないのに






広臣「 やっぱA居ると落ち着くわ 」


『 ふふ、それは良かった 』





そんなこと言って、広臣は普段から仕事で忙しい時は特にだけど

私のことなんて忘れてるかのように 完全にシャットアウトする時がある


それなのに

広臣は平気な顔して他の女と浮気して帰ってくる

けど、怒るに怒れない
今更私だけみて欲しいなんて言えない




始めの頃、あんなに優しくしてくれたのに

きっと広臣は “ 釣った魚には餌をやらない ” タイプの人

手に入るまでがゲームで、彼女になったらあまり構わない





広臣「 会えない間、何してた？」


『 身体絞りたくて、ジム行ったりしてたかなぁ 』





ねえ、臣は私と逢えない間 何してたの？


“ おいで ” って抱き締められて目に入るのは広臣の首筋で 少し伸びた襟足の近くに紅い痕

私じゃない誰かが付けたキスマーク、付いてるよ？


自分じゃ見えないから、気付かなかった？






広臣「 俺も鍛えなきゃなー… ライブ前に身体作ったっきりだし 」


『 臣はちょっと、もっちりしてるのが良いよ 』


広臣「 何だよそれ、笑 」





玲於くんはムキムキで、可愛い顔してるのに身体は立派な男の人で

あの腕に抱き締められたら 怖いものなんて何も無い


彼は彼、臣は臣だもん


って私、せっかく広臣と一緒に居るのに 玲於くんのこと考えちゃってる





『 ねぇ、またどっか行っちゃうの？』


広臣「 来週、LAに行くよ。曲作りの為にELLYと 」


『 … そっかぁ 』


広臣「 寂しい？」

『 うん、寂しいよ 』





臣、海外に行ったら向こうの女の人と時々遊んでるのも知ってるよ

目で見たことないから、傷付かないで済むけど




広臣「 大丈夫、すぐに戻る 」





離れてる間に

私はどんどん貴方を忘れてゆく気がするの





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