▽ ページ24
YOU side
ぐったりとする疲労感
疲れた、というよりは 幸せの余韻に浸る時間
火照る身体はシーツの上で熱を冷ますように
不規則な呼吸を繰り返す
運動後に眠たくなるみたいな、そんな感覚
「 … ん、A 」
彼と繋がったまま腕に抱かれると、どこか安心感が生まれた
広臣の時とは違う 包容力というか、心地良さ
あったかくて、このまま眠ってしまいそう
「 寝ないで、A 」
『 ん … れお、あったかいから気持ちいい 』
微睡む私が瞼を閉じれば
“ 寝ないで ” なんて口を尖らせて甘える彼
ぴったりくっ付いて再び寝ようとすると
ちゅ、と瞼にキスを落とす玲於
『 んふ、甘えん坊 』
「 俺置いて寝るとか、ひどいじゃん 」
『 だって … 激しかったんだもん 』
「 ごめん、我慢出来なかった 」
行為中、何度も「 A 」って名前呼んでくれたり、
時々頰に手を添えてキスをしてくれたり
玲於は私を安心させるように ずっと見つめてくれた
繋がって、交わって
一緒になって溶け合うほど愛し合って
“ 愛してる ” って、最後に呟いたの
私を見つめて、真っ直ぐ伝えてくれた
『 ねぇ … 約束、増やしてもいい?』
「 ん、なに?」
“ 愛してる ” は、ずるいじゃん
そんな真っ直ぐに 伝えられたら私の良心が痛むの
玲於に抱かれながら、そんな事を言われて幸せだけど
“ 私も ” って、素直に言えないのが苦しい
『 愛してる、は … 禁止にしよう?』
「 何で?」
『 だって … 私達、浮気してるんだよ?』
“ ウワキ ” というワードを出すと、分かりやすく眉を下げる彼
こんな事、本当は私だって言いたくないけど
玲於に愛されてるって感じる度に
私の心はどんどん彼に堕ちていくの
私がそれを望んでたはずなのに
広臣を想うと、どこか胸が張り裂けそうになる
「 じゃあ、こうしよ 」
“ 身体を重ねた時以外の「愛してる」は禁止 ”
玲於が出したその提案を、私は承諾した
繋がって抱き合ってる今みたいな時間だけは
どこの誰よりも目の前にいる玲於を1番に感じられるし、他の人の事なんて考えられない
『 でも、不思議 … 前より臣のこと 好きじゃないみたい。わたし 』
「 マジで?」
『 うん、今は玲於くんのことしか考えられない 』
この関係を続けてたらいつかホントに
広臣の事を忘れられる気がするの
.
1739人がお気に入り
「GENERATIONS」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
中務れおあらん - さのまるさん» 一番いい判断だァッ!人間として見本になる判断ですね♪尊敬します! (2018年3月24日 1時) (レス) id: 01c710fdcc (このIDを非表示/違反報告)
えびちゃん(プロフ) - さのまるさん» 何が起こってるのか作者的にはハテナ??です(笑)でもありがとうございます!嬉しいです(^_^)v そう言って頂ける方の為にもこれからも頑張りますっ! (2018年3月7日 0時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
さのまる - コメント欄に書くことじゃないですよね…笑 へんなコメントなど気にせず、大変だと思いますがこれからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年3月7日 0時) (レス) id: e2eb0f7e46 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ - 名前変えて二回も言わなくても大丈夫です。読んでみます。 (2018年3月6日 23時) (レス) id: 6ad83d3193 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - あいこさん» 続編までちゃんと全部読みましたか? (2018年3月4日 16時) (レス) id: 72fad80a8e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えびちゃん | 作成日時:2018年2月3日 17時