U w a k i - 浮気 - Reo . S

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YOU side






今日は仕事終わりに 亜嵐くんの行きつけのBARで待ち合わせていた


この前、珍しく亜嵐くんから食事のお誘いが来て。

臣も居るし、玲於くんの事もあるから行こうか迷ってたんだけど




「 話したいことがあるんだ 」って言うから

気になって来ちゃった






亜嵐「 ごめん！お待たせ 」


『 ううん、私も今来たばっかり 』




彼と逢うのはパーティーぶりな気がする

たまに臣の付き添いで行くときは、事務所で顔合わせるけど

二人きりで逢うのなんて初めて






亜嵐「 ごめんね、急に誘ったりして 」


『 大丈夫。でも初めてだね、二人で逢うの 』


亜嵐「 臣さん、大丈夫だった？」


『 … うん、内緒で来てるから 』







玲於くんとの関係を始めてからは、臣に嘘を付くのが平気になってしまって

隠し事の１つや２つくらい、平気で出来るようになってしまった


今日も特に何も言わずに ここに来てる


亜嵐くんは“ そっか ” って言うと、バーテンにカクテルを2人分頼んだ






亜嵐「 Aちゃん、驚かないで聞いて欲しいんだけどさ 」


『 どうしたの？改まって 』


亜嵐「 聞いたよ、玲於との事 」


『 え、… 』


亜嵐「 聞いたっていうか、俺が気付いちゃったんだけどね 」






気付かれちゃったんだ、玲於くんとの関係

どうしよう … 臣にも言われちゃうのかな

亜嵐くん、リーダーだから身を引いて欲しいって言われたりするのかな


なんて一瞬、頭の中を過ぎる







バーテン「 お待たせしました。Leonardo(レオナルド)です 」




シャンパングラスに、いちごが刺さってる
ストロベリーリキュールのスパークリングカクテル

紅くて綺麗で 甘そう


私がいちご好きだって、知ってたのかな亜嵐くん






『 わ、可愛い … 』


亜嵐「 Aちゃん好きかなーと思って 」


『 どうして分かったの？』


亜嵐「 玲於もいちご、好きだからさ 」





皮肉にも、カクテルの名前は“ レオナルド ”

こんな偶然あるのかな






亜嵐「 玲於のこと、どう思ってる？」


『 … 初めは、広臣への気持ちを断ち切れるならって思ってた 』


亜嵐「 うん？」


『 でも、今は違うの … 』





私はレオナルドを一気に飲み干して続けた

口の中に甘酸っぱい苺の味が広がる




『 玲於くんの事しか … 考えられない位、好きになっちゃた 』





もうここまで彼に落ちてしまったら

後には引けない








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