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REO side
隼「 … ね、違うよね?」
「 … その通り、って言ったら?」
俺を応援してくれる?
… 無理でしょ、好きになった相手が悪いもん
俺は別に隼を困らせたくなんかないんだ
ただ勝手に独りよがりの 叶わない恋をしてるだけで良かったんだ
隼「 … それは、悪いけど応援出来ない 」
「 ふは、だよね 」
隼「 何で、よりによってAさんなの?
他にも色々居るでしょ?玲於なら … 」
そんなの
俺だって分かんないよ
たまたま一目惚れした、ってだけでも俺にとっては珍しい事なのに
その相手が何で、臣さんの彼女なんだよ
「 理由なんて、分かんねぇよ 」
あの時、一瞬でも流れた電流の様な衝撃は
今でも思い出すと 鳥肌が立つくらい
俺の好きなタイプとは あまり似つかないのに
どうしてからあの日からAちゃんの事を忘れることは出来なかった
隼「 理屈じゃない、ってこと 」
「 … うん。なんか電流が走った 」
隼「 何それ、ビビビッってやつ?」
運ばれて来た定食を食べながら そんな事を話した
お酒は一滴も飲んでないのに話は進んで
今度は臣さんの話題になった
「 臣さん、まだ元カノと切れてなかった 」
隼「 え、マジで?別れたんじゃないの?」
「 あの夜、見ちゃったんだよね … 2人が抜け出して、キスしてるとこ 」
隼「 えぇ … それは、なかなかエグい 」
「 そこでAちゃんに会った。一人で声を押し殺して … 泣いてた 」
そう話したら隼、納得したかのように頷いて
“ そりゃほっとけないよね ” なんて
俺が彼女を外に連れ出した事を認めてくれた
だからって、好きになる理由とは少し違うけど
そんな彼女を守りたくなった、という
おれの気持ちは受け止めてくれた
隼「 でも、Aさんは臣さんが浮気してても、良いって言ってるんでしょ?」
「 何も言えない、って言ってた 」
隼「 それって、浮気されても好きって事じゃん 」
元カノから略奪したことは
Aちゃんとの約束通り、俺の心の中にしまっておく事にした。
そうじゃなきゃAちゃんが
自業自得、だなんて思われてしまいそうだ
「 臣さんの事を、信じてるんだと思う 」
隼「 … なかなか複雑な問題だね、」
「 そ、俺の恋は訳ありなの 」
隼はそういう俺に
「無理すんなよ」って言ってくれた
今日はやっぱり俺が奢ってやろうと思う。
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中務れおあらん - さのまるさん» 一番いい判断だァッ!人間として見本になる判断ですね♪尊敬します! (2018年3月24日 1時) (レス) id: 01c710fdcc (このIDを非表示/違反報告)
えびちゃん(プロフ) - さのまるさん» 何が起こってるのか作者的にはハテナ??です(笑)でもありがとうございます!嬉しいです(^_^)v そう言って頂ける方の為にもこれからも頑張りますっ! (2018年3月7日 0時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
さのまる - コメント欄に書くことじゃないですよね…笑 へんなコメントなど気にせず、大変だと思いますがこれからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年3月7日 0時) (レス) id: e2eb0f7e46 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ - 名前変えて二回も言わなくても大丈夫です。読んでみます。 (2018年3月6日 23時) (レス) id: 6ad83d3193 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - あいこさん» 続編までちゃんと全部読みましたか? (2018年3月4日 16時) (レス) id: 72fad80a8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えびちゃん | 作成日時:2018年2月3日 17時