俺、浮気してんねん (ページ5)

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思い出してたページ5

Aside

確か、あれは…
1人で居酒屋に飲みに来た時だった

同僚の子たちと飲む気にもなれなくて、ただ1人で飲みたい気分だった

その時、他にも席は空いてるはずなのに、あたしの隣に座って来たのがすーさんだった
眼鏡とマスクだけしたすーさん

「そんな格好してここに来たらバレますよー」
って、半分できあがってるあたしは、すーさんにやたらとボディタッチしまくりだった

す「…何やっとんねん。黄昏れてんのか」

「んふふ…って、えぇっー！？ちょ、今、こんなところいたら…んグッ！」

す「お前が大声出さなければええ話や。なんや、俺たちが初めて会った時のこと思い出してたんか？」

「…ぅん」

す「ホンマ、あん時は俺も勇気ある行動取ったよな。人見知りなのに…けど、見捨てれんかった」

「ごめんね…あたしと出会わなければ、すーさんは幸せな家庭を壊さずに済んだのに」

す「そんなことあらへん。事務所退所するって決めた時も嫁とはおられんって思うとったんや。だから、その、アメリカについて来てほしい」

「…来年だよね。まだ時間あるし、少しだけ考えさせて。今すぐには答えられない」

す「わかった…あ、生下さい！」

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