番外 私と友達と嘘 ページ11
「昨日、彼氏できた//」
『ダウト』
「う、うわぁぁぁぁ」
今日は4月1日、エイプリルフールである
嘘をついて騙すことが許される日
騙し騙され、悔しいけど楽しい行事(？)である
早速友子はバレバレの嘘をついてきた
膝から崩れ落ちるのがこれまた面白い
友子に彼氏なんて、彼氏さんが可哀想だ。
「Aちゃん！」
『ぐふっ』
隣から突然のタックルからの締め技(腹)
うわ、吃驚した、心臓一瞬止まるかと思った……
いや止まったら死んでるよ……
『な、なんぞ』
「Aちゃん、だいっきらい！」
『はぁ？』
「言ってることとしてることが矛盾してるよ吹雪くん」
「僕Aちゃんのこと嫌いーっ」
『…ああそう、嫌いなの。じゃあ私もう二度と話しかけないから』
「えっ、うそ…」
『半分半分？』
「うわぁぁ！！僕Aちゃんのこと大好きだからそれだけはやめて！！」
「随分となつかれてるようで……」
『本当に疲れるよ』
これ以上に疲れることはないと思う
―――――――――――
はあ、授業の合間の休み時間で疲れちゃったよ
昼休みは静かで嬉しいな
わざわざ嘘をつきに友達のところに行くなんて、相当暇な人たちなんだな
「やっほーAちゃん」
「やあ」
『うわ…』
ヒロトが晴矢と風介を連れてやってきた。頼むから寝かせてくれ
机に体を突っ伏して完全に寝る体制に入った
が、それはヒロトによって妨げられた
私の両腕を掴んで真剣な顔をしてこちらを見つめてきた
「Aちゃんに言いたいことがあるんだ」
『…はい』
「この二人は知ってるんだけど…」
『…』
「俺、実は地球人じゃないんだ…」
ヒロトは目線を下げ悲しそうな顔をして私に言った
「今までずっと隠しててごめん…でも、Aちゃんだからこそ今言えたんだ」
うんうん、と後ろの二人は頷いている
嘘なのはわかっているがあまりに深い話なので、私も乗ってやることにした
「…A、信じてはくれないか。」
『…他人にはとても信じ難い話だね。』
「っAちゃん」
『でも、私は他人じゃない。友達だ。人間だろうが人外だろうが関係ない。あんたらは私の大切な友達だ。信じないわけにはいかない』
「A…」
「A…ッ」
「Aちゃん…！」
ヒロトはありがとう、と泣きそうな顔で微笑んだ
数少ない私の大切な友達。信用してないなら、友達じゃない。
信じあえるからこそ、友達なんだ
いや、なんだよこれ
11 私と木陰(主人公オンリー。会話ほぼなし)→←10 俺とライバル(？)
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かに - 晴矢の照れてるところが、可愛いです！続き楽しみにしております！ (2016年5月17日 20時) (
レス) id: 4da484ec15 (このIDを非表示/違反報告)
星空 - 晴矢のヤキモチかわいいです！吹雪くんも風介もかわいい！！続きも楽しみにしてます！ (2015年4月19日 12時) (レス) id: d145c24cbe (このIDを非表示/違反報告)
のか - 早くして (2015年4月6日 0時) (レス) id: a12d6460bb (このIDを非表示/違反報告)
るた(プロフ) - 櫻井秋奈【お絵描きしか出来ない人】さん» お久しぶりです！「解せぬ」……最近よく使っております。ヒロトはやはり扱いが誰よりも酷くなるのです……何故か…… (2014年8月24日 23時) (レス) id: cfb105b642 (このIDを非表示/違反報告)
櫻井秋奈【お絵描きしか出来ない人】(プロフ) - 解せぬってなんか可愛いねw思わず吹いちゃった！おひさしぶり！ (2014年8月24日 21時) (レス) id: 71a07d8fb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：38 | 作成日時：2014年3月26日 23時
