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田中「ファンの方に気を遣って、なのかもしれないけど、ラウールの事は可愛い可愛い言うじゃないですか。Aちゃんだって、ラウールと同い年ですよね？」
笑ってるけど、笑ってない。
そんな樹の口は止まらない。
田中「あなた達ね、顔に出てるんですよ。Aちゃんに向ける顔に『可愛い』ってでっかく書いてますから。だったら普通に言えばよくないですかね？」
朝比奈「じゅ、樹くん」
田中「俺らだってAちゃんみたいな、可愛い紅一点メンバー可愛がりたかったんですよ！！」
高地「樹、落ち着いて」
森本「すいませんね、樹、朝比奈ちゃんの事大好きなんで」
田中「Aちゃん、今からでもうちに！！」
高地と慎太郎に回収されていく樹。
SixTONESが去って、俺らだけが残った。
朝比奈「…あのぉ、樹くんの話は忘れてください」
静寂に包まれる中、申し訳なさそうに笑う朝比奈さん。
俺「いや、樹の言う事は間違ってないよ」
朝比奈「へ、」
俺「朝比奈さんの事、常日頃可愛いって思ってるのに、敢えて口に出してなかったのは事実だから」
ファンの方に申し訳ない。
もちろんそれもあったけど、朝比奈さんが非難の的にならないようにって思いもあって。
でもやっぱり、他のグループのメンバーから見ても不自然だったよね。
確かにラウールの事は、みんな素直に可愛いって言ってたからな。
ラウールと朝比奈さん。
二人に対する愛おしさは、同じはずなのに。
俺「これからは、ちゃんと声に出して言うよ」
朝比奈「だ、大丈夫です…」
佐久間「もー、そんな謙遜しちゃって。可愛いな〜」
目黒「意外と照れ屋さんで可愛いよね」
岩本「俺ら言ってなかったっけ？普通に可愛いって」
深澤「言ってなかったね。でも思ってるよね、可愛いって」
ラウ「え、ライバル？可愛さでは負けないよ？」
渡辺「俺の方が可愛いけど。や、冗談だって！」
阿部「朝比奈ちゃんはいつでも可愛いよね」
向井「可愛いよ…ってこっちまで照れるなぁ」
朝比奈「本当にやめてください！！」
顔を真っ赤にして逃げていった朝比奈さん。
もちろん残されたメンバーの顔は、ゆるゆるで。
ラウールと並ぶ、うちの最年少。
これからは周りなんて気にせず、目一杯愛でていこうね。
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作者名：うさみ
| 作成日時：2023年7月19日 19時
