イチバンボシ。２ (ページ20)

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本番当日。

リハーサルは滞りなく終え、楽屋に来てくれたハリーさん。

カメラが入ると言うことで、制服で来ていたラウとAに慌ててアウターを着せる。

ラウはふっかの、Aは俺の。

さらになんとなしに翔太と俺の後ろに隠れるA。

無事にカメラは止まり、事なきを得た。

渡辺「…何かよろしくないな」

朝比奈「何が？」

渡辺「いや、その丈感」

俺のアウターでもAにとってはぶかぶかで。

スカートがギリギリ見えるか、見えないか。

そんなAをまじまじと見る翔太。

朝比奈「…」

俺「俺の弟子、いやらしい目で見ないでくんない？」

渡辺「ちが、」

朝比奈「師匠〜」

隠れるように俺の背中に抱き付くA。

いつまでも綺麗なままのAを。

そういう目で見られる事もないように。

渡辺「佐久間、目ぇ怖いんだけど」

俺「…」

ラウ「え、翔太くん何したの？」

俺が不埒な輩からも守るからね。

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