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朝比奈「岩本さん、成功したのでご褒美ください」
俺「…え？」
四人での帰り道。
隣を歩く朝比奈さんがそんな事を言い出して。
深澤「え、じゃあ俺にも」
朝比奈「ふっかさんはダメ」
深澤「何でよ！俺らも頑張ったじゃん！」
宮舘「ふっか、大人気ないよ」
勿論ふっかにはあげないけど、朝比奈さんが頑張ったのは見てたから。
何か買ってあげてもいいか、そう思った。
俺「…何が欲しいの？」
朝比奈「名前で呼んでください！」
俺「え？」
深澤「あはは！」
宮舘「可愛いな、Aは」
何故か得意げな朝比奈さん。
笑うふっかと舘さん。
ぽかんとする俺。
朝比奈「やっぱ名前の呼び方呼ばれ方って、距離感的に大事かなって」
宮舘「A言ってたもんね、照とももっと仲良くなりたいって」
いつの間にかA呼びになった舘さんが頷く。
俺「や、いいんだけど…それがご褒美でいいの？」
もっとアイス奢ってとかあるじゃん？
俺、ブランドのバッグ買ってもあるかなって、正直覚悟してたんだけど。
そんなんでいいの？
朝比奈「それがいいです！」
俺「あー…じゃあ、A」
朝比奈「はいっ」
改まると照れ臭いな。
そんな事を思いながら、名前を呼んでみる。
Aは嬉しそうに笑った。
確かに、何となく距離が縮まった気がするな。
深澤「照がA呼びになったって事はー…あとは、阿部ちゃんとなべとめめだけか」
俺「何が？」
深澤「苗字呼び」
宮舘「阿部と目黒はともかく、翔太は手強いよ」
朝比奈「翔太くん…確かに！」
深澤「でも全員Aって呼び出したら、しれっと自分も呼び方変えそうじゃない？」
この人達は、なんかミッションでもあるのか？
それでも、ここまで仲良さそうなAとメンバーを見ているのは、何だかほっこりしてしまう。
俺もだてにSnow Manの父やってないな。
俺「A。ちゃんと前見て歩きな」
朝比奈「はいっ」
これからも、可愛い末っ子の事、見守ってかなきゃな。
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作者名：うさみ
| 作成日時：2023年7月19日 19時
