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正直こんなに純粋に褒められたら、嬉しいよりも、照れが勝つ。
しかし俺はアイドル。
年下の女の子に褒められたくらいで、照れる姿をファンの子に見せてはならぬ！
朝比奈「MV撮影中から、ずっと思ってたけど、やっぱこうしてかっこよくMVにしてもらっても、最高だなって」
ラウ「撮影中から佐久間くん見てうるさかったもんね」
阿部「スタッフさんに怒られてたよね」
朝比奈「それは申し訳ない…でも、本当にかっこよくないですか！？」
俺「う…」
「ね、師匠」なんてそんなキラキラの目でこちらを見ないでくれ。
隣の舘様が肩にポンと手を置くと、首を横に振って。
宮舘「諦めろ」
俺「うぅ〜…恥ずかしいからやめて…」
両手で顔を覆って、嬉しい恥ずかしさに耐えるしかなかった。
撮影終了後。
岩本「佐久間、照れすぎ」
目黒「顔真っ赤だったよ」
俺「いやだって！あんな真っ直ぐな目で、全力で褒められてみ！？誰だって照れるっしょ！！」
そうだ、俺は悪くない。
悪いのは…A。
ぱちっと目が合ったAは、いつものように嬉しそうに駆け寄ってきて。
俺をこんな慕ってくれるのはいつまでだろうか。
いつかは、違う人を、他の先輩に懐いたりしてしまうのだろうか。
そんな俺の心配なんか知らないAは、横に並ぶと俺を見上げながら口を開いた。
朝比奈「やっぱり、師匠は私の憧れです」
俺「うん…Aも良かったよ」
朝比奈「本当ですかっ。どのへんが？」
俺「やっぱワンちゃんとのツーショットかなぁ」
可愛い弟子のために。
いつまでもそう言ってもらえるように、頑張るね。
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作者名：うさみ
| 作成日時：2023年7月19日 19時
