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公演終了後。
デビュー発表を終えた俺ら。
他のJr.達からもたくさんのお祝いの言葉を貰って。
きっといろんな思いがあるだろうに。
そんな思いも、全部背負って。
頑張っていかないとなって、気を引き締め直した。
宮近「おめでとう」
朝比奈「ありがとうございますー゛」
七五三掛「いや、泣き過ぎだから。もー」
何故か公演終了後に、誰よりも泣いていた朝比奈ちゃん。
宮舘「…大丈夫？」
朝比奈「宮舘さん。私を思いっきりぶん殴ってください」
宮舘「え、何で？」
タオルを差し出した舘さんに、変なお願いをして引かれる朝比奈ちゃん。
朝比奈「私に泣く資格なんかないのに、嬉しさと申し訳なさと、他のグループのファンの方見た時の感情と、色々ぐちゃぐちゃで、涙、止まらなくて〜」
うん、何か感化されちゃったのね。
感受性豊かな朝比奈ちゃんの涙の理由が分かって、ひとまず安心。
岩本「よし、歯ァ食いしばれ」
朝比奈「えっ」
俺「ちょちょちょ、朝比奈ちゃん固まっちゃってるから！」
舘さんとのやり取りを見ていた照が、拳を作って朝比奈ちゃんの前に立つ。
慌てて固まる彼女と照の間に入った。
照はニッと笑って。
岩本「冗談だよ」
朝比奈「何だ、冗談か…」
当たり前でしょうが。
後ろから裾をギュッと掴まれる。
振り返ると、朝比奈ちゃんがじっと俺を見上げていた。
朝比奈「…さっき、ふっかさんに見捨てられたかと思いました」
俺「え？あ、あー。樹のやつ？」
拗ねたような顔でこくりと頷く彼女。
俺「ごめんごめん。ちょっと自信なくなっちゃって」
俺の言葉に、不思議そうに首を傾げる。
そうだよね、何勝手にネガティブになってんだろ。
朝比奈「自信持ってください。私、Snow Manの事も、ふっかさんの事も、大好きですから」
俺「…うん、ありがと」
満面の笑顔で、そう伝えてくれる朝比奈ちゃん。
ラウに呼ばれて走っていく後ろ姿を見ながら、目頭を押さえた。
岩本「え、泣いてる？」
俺「だって…最初はあんなだったのに…今では俺らの事大好きだって、あんな、笑顔で…ッ」
岩本「それはそうだけど」
チラッと見たら、照も嬉しそうな顔で朝比奈ちゃんを見つめていた。
俺は嬉しいよ。
朝比奈ちゃんにとって、俺らは大きな存在になれたかな。
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作者名：うさみ
| 作成日時：2023年7月8日 14時
