イチバンボシ。 (ページ18)

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放っておけない@橙ページ18

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向井 side

「お疲れ様でしたー」

単独公演まで残りわずか。

今日も遅くまでリハを通し、形を固めていく。

阿部「あそこのスモークさ、」

深澤「うん。ちょっと減らして、逆に、」

宮舘「目黒、上のボタン一個外してもいいかも」

目黒「はい。ここですか？」

通してみての意見交換。

そんなみんなの後ろ姿を見て、グループってええなぁってニヤけてしまう。

ガンッ

楽屋に戻る途中、大きな音がして振り返ると。

俺「え…朝比奈ちゃん大丈夫！？」

朝比奈「大丈、夫です…」

機材に足の指をぶつけてしまったのか、しゃがみ込む朝比奈ちゃん。

俺「え、何で？」

朝比奈「ちょっとボーってしてて」

俺「前はちゃんと見やんと危ないよ？」

なんか、しっかりしたイメージだったから意外やなって。

様子を見ながら一緒に楽屋に戻る。

朝比奈「シャワー浴びてきます」

俺「いってらっしゃい」

そう言って手をかけたのは、男子シャワー室。

俺「ちょ！そっちちゃうよ！？」

朝比奈「へ？…あ、本当だ」

この子本当に大丈夫！？

今度こそ女子シャワー室に入っていくのを見届けて、後ろ髪引かれつつ、楽屋へ戻った。

佐久間「朝比奈ちゃん遅かったね」

朝比奈「何か間違ってシャンプー３回しちゃって」

何で！？

しばらくして戻ってきた朝比奈ちゃん。

リンスと間違ったって言ってたけど、３回て。

佐久間「えー、髪ピカピカになったかもね。俺もう帰るけど、一緒帰る？」

朝比奈「あ、まだかかりそうなので先に帰ってください」

佐久間「そ？じゃあ君達も気を付けて帰るんだよ」

朝比奈「お疲れ様です」

俺「お疲れ様です」

他のメンバーはすでに帰ってしまったから、残るは俺と朝比奈ちゃんだけ。

朝比奈ちゃんは鞄からノートを取り出し広げると、何やらメモをとりだした。

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