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オートロックのエントランスを抜け、悟の部屋のチャイムを鳴らす。
五「久しぶり、元気にしてた？」
『…うん…』
五「どうぞ？」
穏やかな笑みを浮かべながら出迎えてくれた悟に、少し戸惑った。
何故、そんな穏やかに…
そう思いながらリビングについて行くと、傑が笑顔で手を軽く挙げた。
夏「A、久しぶり。
こっちにおいで？」
五「今、Aの好きな紅茶煎れてくるね」
『……』
傑の言われるがままに、ソファーに行き彼の隣に少し間を空けて座った。
傑も穏やかな笑みを浮かべながら、コーヒーを飲んでいた。
２人とも何故、そんなに穏やかなのか…
否、穏やかとは違う。
その視線の正体はー……愛おしいだ。
夏「元気だったかい？」
『うん』
夏「…すまない、連絡が遅くなって」
『それはどうしー…』
五「はい、その前に紅茶」
『…ありがとう…』
渡された紅茶を一口飲む。
口の中に広がるフルーティーな味と香りが心をホッと落ち着かせた。
私も腹を括らなければならない。
もう騒ぎ立てても何も変わらない。
私が机にカップを置くと、それが合図だったかの様に悟と傑は私の前に跪いた。
右手は悟、左手は傑に手を取られ、真っ直ぐと見つめてきた。
私は、もう視線を反らすことはしない。
五「A…辛い思いをさせて、ごめん。
今の僕でなくても、僕には変わりない。
Aに対して酷いことをした…
そして誠悟にも…
僕は子どもから母親を奪った」
夏「私は君の心の隙を利用し、Aの信用を裏切るようなことをした。
Aの優しさを利用した。
信用していた友人からの裏切りは、Aの心労や悩みを増やしてしまった。
すまなかった…」
『…ち、がう……違うっ
貴方たちに謝って欲しい訳じゃないのっ
悟であって悟じゃない、傑であって傑ではない…
違う世界の人のした事を貴方たちに、なすりつけたい訳じゃないのっ』
五「それでも、僕たちは心から謝りたい」
夏「私たちは、Aを苦しめた」
『だからっ、貴方たちじゃないのっ！
ただ、もう私に好意を抱かないで欲しいだけなのっ
その想いは偽物なの！呪いなの！
貴方たちの気持ちじゃない！
もう嫌なのっ！』
もう苦しい…
目尻からツゥー…と涙が伝っていく
止まらない…
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saaachn(プロフ) - 久しぶりに開いたら更新されてて1から読み直しました！😭完結お疲れ様です！そして続編の更新待ってます☺️この作品本当に大好きです！♡ (4月29日 22時) (
レス) @page18 id: cc2ddad66d (このIDを非表示/違反報告)
louis06210221(プロフ) - 楽しすぎて更新されるまで作者さんの過去作品を繰り返し読むくらいに好きです。無理せずに更新して是非完結まで持っていってくださるととても嬉しいです！応援してます！ (3月17日 1時) (レス) @page8 id: e23c89d8cd (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 受け入れてもらえるには『よっぽどの事がないと無理』だな…今の先生は前世の先生よりはクズじゃないけど…五条先生頑張って！…それから、こっちの世界の愛桜にもキツイ罰を与えておいてほしいです！😡💢 (2月28日 7時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - ようやく…２人とも前世を思い出したけど…できたら今世で夢主ちゃんと五条先生に子供が生まれたら『誠悟くんだけじゃなくて、あの時『愛桜にお腹を刺されて殺されてしまった２人目の子供も生まれて来てほしい』です…夢主ちゃんが今世の五条先生の事を (2月28日 7時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
ラッパ - 更新して頂いて、ありがとうございます！雪椿さんの作品が夢小説で1番好きです。応援してます！ (2月26日 20時) (レス) @page1 id: 5c12bbbdf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2024年2月24日 17時
