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『あ、居たっ！夏油さんっ！』
「やぁ、急がせてしまって悪かったね」
急いで支度をして、京都駅に向かった。
向かっている途中で、傑にどこに居るのかを聞くと駅の近くのカフェで待っていると言われ、その店へと急いだ。
カフェに入ると窓際の奥の席で、雑誌を読みながら優雅にコーヒーを飲んでいる彼を見つけた。
「何か飲むかい？」
『それより、なんで京都に居るの!?』
「君に会いたくなってね」
『会いたくなったって…』
「じゃぁ、行こうか」
傑は伝票を持ってレジに向かうのを後ろから、ついて行く。
会いたくなったとは、何だろ。
もしかしたら、この前、電話した日から今日までの間に嫌な事とかあったのかもしれない…
それとも、やっぱり根本的に悩みは解決出来ていないから…更に悩んでしまったとか…
「…水神…？」
『え、あ、ごめんなさい。何だった？』
「ランチに行かないか？お腹は減ってる？」
『うん、減ってるけど…』
「じゃぁ食べに行こう。
さっき読んでいた雑誌に美味しそうな和食のお店が載っていたんだ。
場所は近くらしく、カフェの店員に詳しく教えて貰ったから行ってみないか？」
『…うん、良いけど…』
「じゃぁ行こう」
傑はニコッと笑うと、スルリと私の手と繋いだ。
しかも、指を絡めた恋人繋ぎ…
私はギョッとして、歩む足を止めて手を離そうとした。
『げ、夏油さんっ、手っ』
「寒いからね。
それに君の手、すごく冷たいし…
すまない…外は寒いから防寒対策をしっかりしてくるように言えば良かった」
『冷え性だから…それより、手をー…』
「こんなに冷たいのは気になって仕方ない。
しばらく、暖まるまで…お店までで良いから、繋げさせてくれないか？」
『いつものことだから…』
「それでも無理矢理、外出させてしまったから、余計に冷えたんじゃないか？
私の為にも…ね？」
『…っ、分かったから、普通に繋いで欲しいというか…っ』
「ﾌｯ……それは無理な相談かな」
彼が眉を八の字にして、訴えかけてくるような表情をするから思わず繋ぐことを承諾してしまった。
その答えを聞くと彼は、まるでイタズラが成功した子どものように笑い、恋人繋ぎのまま店へと歩き出してしまった。
確かに手先は冷たくて、かじかんでしまっていたが、彼のおかげで少しだが暖まってきている。
ご厚意に甘えてしまおうか…
…というか、傑は本当に何をしに京都へと来たのか…
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雪椿(プロフ) - えねごりさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年12月26日 20時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
えねごり - 続きがすっごく気になります！！！更新無理せず頑張ってください！！！ (2021年12月26日 10時) (レス) @page50 id: 48217851a7 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます(*^^*) １度目と違った五条をお届け出来て良かったです！一応、違うんだぞーってのを意識してますので、伝わって良かった(/ω＼) (2021年12月21日 19時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - ２度目の人生も毎回楽しみにして読んでます(*´꒳`*)五条先生のキャラが１度目の人生とはまた違って新鮮です！いつも素晴らしい作品ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2021年12月20日 23時) (レス) @page41 id: 89d33d75be (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - ありがとうございます！！(●´ω`●)楽しみにしてます♪( ◜ω◝و(و " (2021年12月11日 19時) (レス) @page26 id: f9eedc0803 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年11月22日 19時
