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夏油side
ーーー
ーー
ー
『…話して欲しい、君の真実を…』
彼女の視線から目を反らすことなく、見つめ返す。
彼女は、ふぅ…と深呼吸をし、心を落ち着かせていた。
「私は……私は、未来を知っている」
『未来…？』
「正確には、起こり得る未来の１つと言って良いのかな…
その未来の１つを知っている。
そして、その未来は…私にとって最悪最低で…苦しくて、悲しくて、絶望するには十分な未来だった」
『何故そんな事が…』
「何でなのか私にも分からない。
最初は夢なのか、幻なのか…頭がおかしくなったのかと思った。
けれど、そんな事はどうでも良い。
肝心なのはそんな未来を迎えないこと。
だから、私はその最悪の未来になるきっかけを潰そうとした。」
『……』
「信じられないと思う。
けれど、信じて欲しい。」
『その未来に、双子が関係するということか？』
「…最悪の未来に関連する重要人物が２人居る。
１人は、教えてあげられない。
もう１人は…夏油傑。貴方よ。」
彼女は一本ずつ指を立て、最後に私の名を呼んだ。
まさか、自分が呼ばれるとは思わなかったが…これで辻褄が合った気がした。
『なるほど…
…これまで、君が私の心を見透かしたような言葉の数々は、そうゆう事だったのか…』
「騙してた訳じゃないの、ごめんなさい。
私の知っている未来では、私は貴方の事が理解出来ていなかった。
もう少し貴方に寄り添えてたら、その未来は変わったのかもしれない。
だから、私は貴方の気持ちに寄り添おうと必死に考えた。
貴方に伝えた言葉の数々は、嘘偽りのない、私の気持ち」
『……君の今までの言葉を聞いている限りでは……私は非術師を殺めたということか？』
「……」
彼女の言葉…
私をその道に行かせまいとする言葉の意味が分かった。
周り…特に悟に相談する事を勧め、私が孤立感を感じないよう、また悩みを解決しようと必死にしていた言動が繋がった。
彼女は頷きも、肯定もしない代わりに…苦しそうな泣きそうな微笑みを浮かべていた。
彼女の見た未来では、私は非術師を殺めた…
そうなると、呪詛師として私は追われたか…
あるいは、制約付きで術師として日々を過ごしたのか…
彼女の表情を見ると明らかに前者に違いない。
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雪椿(プロフ) - えねごりさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年12月26日 20時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
えねごり - 続きがすっごく気になります！！！更新無理せず頑張ってください！！！ (2021年12月26日 10時) (レス) @page50 id: 48217851a7 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます(*^^*) １度目と違った五条をお届け出来て良かったです！一応、違うんだぞーってのを意識してますので、伝わって良かった(/ω＼) (2021年12月21日 19時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - ２度目の人生も毎回楽しみにして読んでます(*´꒳`*)五条先生のキャラが１度目の人生とはまた違って新鮮です！いつも素晴らしい作品ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2021年12月20日 23時) (レス) @page41 id: 89d33d75be (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - ありがとうございます！！(●´ω`●)楽しみにしてます♪( ◜ω◝و(و " (2021年12月11日 19時) (レス) @page26 id: f9eedc0803 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年11月22日 19時
