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夏油side
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控え目な間接照明が点いた薄暗い部屋の中、彼女はベッド、自分は敷かれた布団の中へと入った。
周りでは白玉と黒蜜がウロウロしたり、おもちゃで遊んでバタバタとしていた。
『…いつも一緒に寝てるのか？』
「帰ってきたらね。
普段は両親の部屋に居るよ」
『…夜中もこんなバタバタと？』
「ちゃんと寝るよ。
私たちがまだ起きてる気配があるから遊んでるだけで、そのうち静かになるよ」
『そうか…』
それにしても足を踏まれたり、お腹に乗られたりと落ち着かない。
そもそも、彼女と同じ空間で寝る事にソワソワとした。…逆に白玉と黒蜜が居て助かった。
そして、彼女が私のことを男として意識していないのが分かった。
…帰りに自分の想いを伝えなくて正解だった。
彼女の後輩が話を遮ってくれて良かった。
まだ、この想いを伝えるのは彼女に意識して貰ってからでないと…
「……最近、任務どう？」
『変わらず忙しいよ』
「その…気持ち的にというか…電話で聞いた悩みとか」
『…以前よりは心に余裕が持てている。君のおかげだよ。』
「そっか…」
『…それでも、非術師に対しての考えはだんだんと歪んでいる。
苦悩と葛藤…この悩みで疲弊しているのが分かる。
呪霊を多く取り込んだ日には、何故私はこんな苦行を繰り返すのかと…殺意に似たものが湧き出てくる』
「…ねぇ、傑！休んじゃおうよ！」
『休む…？』
「呪霊を取り込むのを。
休肝日みたいにさ！」
『ﾌｯ…私は飲み助か？』
彼女は少し上半身を起こして、床で寝転んだ私をニコッと笑いながら見つめてきた。
間接照明があって良かった。
おかげで彼女の表情が見える。
「良いんだよ、取り込まなくて。
…手持ちの呪霊じゃ、厳しい？」
『そんな事は無いが…』
「それが貴方の術式だし、それが貴方の戦う術だから、全く取り込まないのは貴方の身を危険に晒してしまうけれど…。
休めるなら休んで良い。
取り込まないからって貴方の存在意義や価値が変わる訳じゃないの。
貴方は貴方。
誰かに休む許可を取る必要があるなら、私が許してあげる。
報告書なんて適当に書けば良いんだよ。
取り込んでなくても取り込みましたーって！」
『君らしくない台詞だな』
「良いんだって、報告書なんて所詮記録なんだもん。
全てを記入する訳じゃないし。
傑には休みが必要なんだよ」
『……』
「良いよ、休んで。
私は休んで欲しい。貴方の為にも」
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雪椿(プロフ) - えねごりさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年12月26日 20時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
えねごり - 続きがすっごく気になります！！！更新無理せず頑張ってください！！！ (2021年12月26日 10時) (レス) @page50 id: 48217851a7 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます(*^^*) １度目と違った五条をお届け出来て良かったです！一応、違うんだぞーってのを意識してますので、伝わって良かった(/ω＼) (2021年12月21日 19時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - ２度目の人生も毎回楽しみにして読んでます(*´꒳`*)五条先生のキャラが１度目の人生とはまた違って新鮮です！いつも素晴らしい作品ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2021年12月20日 23時) (レス) @page41 id: 89d33d75be (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - ありがとうございます！！(●´ω`●)楽しみにしてます♪( ◜ω◝و(و " (2021年12月11日 19時) (レス) @page26 id: f9eedc0803 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年11月22日 19時
