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「A、そういえば昨日の誠悟の誕生日の動画送ってくれてないけど、撮ってない？」
『…撮ったよ…』
「送ってくれないの、珍しいね。忘れてた？」
彼の夕食の皿を淡々と片づけて、ソファーに座る悟に近づいた。
それなのに、悟は気にすることなく携帯をいじっている。
『…ねぇ、悟…』
「なに？やっぱ撮ってなかったとか？
別に良いけど、今年は何のプレゼントをあげた？」
『…昨日はどこまで任務行ってたの？』
「…静岡だよ。お土産そこに置いたよね。
…もしかして、また怒ってる？
急に入るから仕方ないことだし、Aがちゃんとお祝いしてくれてるから誠悟だって満足してるよ」
『…それでも１日中ずっと任務な訳じゃないんだから、夕方とか寝る前に誠悟に電話でも出来たよね？』
「…夕方は移動中だったし、夜に電話かけて誠悟が寝てる可能性だってあってかけなかった。
そこは悪かった、ごめん…」
…嘘ばっか。
夕方、貴方はお楽しみの最中だったくせに。
夜だってもしかして、任務先で女の子を引っかけて遊んでいたのかもしれない。
「僕からの電話なんて誠悟だって喜ばないだろうし…別に良かったんじゃない？」
『っ、そんな事ないっ!!
だって、悟は誠悟の父親なんだよ!?
前も言ったけど、誠悟だって貴方と遊びたいって思ってる!!
寂しいって思ってる!!』
「はぁー…そんなに怒らなくても、悪かったって言ってるよね。
もしかして、虫の居所が悪い？」
ギュッと握りしめている手に、彼がそっと手を重ねて、繋いでくる。
そして、不機嫌そうに顔を覗き込んできた。
なんで貴方が不機嫌そうにするのか理解が出来ない。
『私はっ…私は、自分の機嫌が悪いからって他人に当たり散らすような人間じゃない!!』
「知ってるよ」
『私はただ、誠悟の気持ちをもっと尊重して欲しいって思ってるだけなの!!』
「誠悟、本人がそう言ってる？
Aが勝手にそう思ってるだけじゃなくて？」
『…は？』
「だって、僕が帰っても遊ぼうなんて誘われたことないし…Aの気のせいじゃない？」
『…なんで…』
「無理に遊ぶものでもないし、誠悟が遊びたいとか、寂しいって思うなら何かアクションがあるはずだし…
でも、僕はそれを感じたことない」
…なんで、彼は向き合ってくれないの？
やっぱり、私たちの事なんてどうでも良いんだ…
私は跡継ぎを産むためだけの人で…
誠悟はただの跡継ぎの１人…
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椎(プロフ) - 五条さんがクズすぎて許せない部分もあったのですが、それでも主人公を愛している気持ちは本当のものだからと思うと、涙が止まらず号泣でした。 (2022年3月1日 22時) (
レス) @page49 id: 4e7f65b0c2 (このIDを非表示/違反報告)
にききまる(プロフ) - これほどまでにクズの五条にあったことない。まじ恨む。来世では地獄みてほしいと願うほど主人公に感情移入しました (2022年2月7日 14時) (レス) id: f079bcdbdb (このIDを非表示/違反報告)
匿名ちゃん - 愛しくて苦しくて、久しぶりに号泣してしまいました。皆幸せになれますように…。2度目の人生読むのが楽しみです。 (2022年1月3日 3時) (レス) @page50 id: 63e70122d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - (続き)凄く可哀想になってきて、毎回全員が幸せになってほしいなって思いながら読んでました。１度目の人生の最後の方やばかったです(涙が)思い出すと切なくて堪らないです、、もっと書きたいことあるのに文章纏まらない…wこの作品を作って下さり本当に感謝です！！ (2021年12月13日 12時) (レス) id: 785d5edaec (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - はじめまして。毎日楽しみにしながら読んでました！この作品大好きです。ここに感想まとめさせて頂きます。夢小説で泣けたのはこの作品が初めてでした。私の推しがｸｽﾞ過ぎるのに超お気に入りの作品です！笑 愛桜、憎いだけの奴だったんですが、読み進めるごとに (2021年12月13日 12時) (レス) id: 785d5edaec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年9月22日 20時
