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虎杖side
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『…Aさんは周りの迷惑とか、視線気にしてんのに、噂は否定しないんだね』
「何事も諦めが肝心って言うでしょ？
否定したところで誰も信じてくれない。
でも、辛いね…だんだん自分が穢れていく。
自分って存在の意味が分からなくなる…」
『…そんなに辛いなら呪術師辞めるとか、それこそ五条先生に相談とか…』
「悟は私にも興味ないから。
あ〜…でも彼は私に呪術師辞めて欲しいみたいだし…一応は興味というか、関心はあるのかな。だから、何にもしないよ。
あと私、呪術師辞めちゃうと本当に居場所が無くなっちゃうから、辞めたくないんだ…」
『居場所って…そんな事ねぇって！
なんで、そうなんだよっ』
「…私ね…自己肯定する為に術師になったの。
他人の役に立つことで自分って存在が意味あるもので、自分は生きてる意味があるんだって…他の仕事も、ちょっとだけしたけど、やっぱり術師じゃないとダメだった。
だから、呪術師が私の居場所なの」
なんでそんな悲しいことばっか言うんだよ…
なんで全部諦めた顔してんだよ…
『Aさんには、たくさん居場所あんじゃん！
それこそ息子さんや、家入さんとか…Aさんを必要としてくれる人がいっぱい居んのにっ、もっと周りを頼れば良いんだって！』
「でも…迷惑になるから…」
『迷惑なんて思わんって！
Aさんだって、他人から頼られたら迷惑なんて思わんだろ！』
「…悠仁…」
『そんなに存在する意味が重要なん？
だったら俺が、Aさんの存在を必要とすっからっ
俺がAさんの存在、肯定っすからっ！
…全部諦めんでよ…っ』
「……ははっ……悠仁は…そっくりだね…」
『…は？』
誰にそっくりなのか訳わかんねー…って思ってたら、Aさんの瞳から大粒の涙がポロポロと頬を伝っていた。
どうしよう…
Aさん泣いちゃったけど、俺間違ったこと言ったとは思わんし…
「悠仁は…私の友達にそっくり…
…彼も私の存在を肯定してくれてた…
ははっ…13コも下の子に、こんな事言われるなんて…」
『13下でも頼ってよ…』
「っ、ありがと、悠仁…っ……ありがと…っ」
膝を抱えて幼い子の様に泣き出してしまったAさん。
こんな年上の人が、ガキの俺の前で年甲斐もなく、プライドも何もかもかなぐり捨て泣くなんて…
ずっと溜め込んでたんだな…
俺はポンポンと優しく撫でてあげることしか出来なかった。
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椎(プロフ) - 五条さんがクズすぎて許せない部分もあったのですが、それでも主人公を愛している気持ちは本当のものだからと思うと、涙が止まらず号泣でした。 (2022年3月1日 22時) (
レス) @page49 id: 4e7f65b0c2 (このIDを非表示/違反報告)
にききまる(プロフ) - これほどまでにクズの五条にあったことない。まじ恨む。来世では地獄みてほしいと願うほど主人公に感情移入しました (2022年2月7日 14時) (レス) id: f079bcdbdb (このIDを非表示/違反報告)
匿名ちゃん - 愛しくて苦しくて、久しぶりに号泣してしまいました。皆幸せになれますように…。2度目の人生読むのが楽しみです。 (2022年1月3日 3時) (レス) @page50 id: 63e70122d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - (続き)凄く可哀想になってきて、毎回全員が幸せになってほしいなって思いながら読んでました。１度目の人生の最後の方やばかったです(涙が)思い出すと切なくて堪らないです、、もっと書きたいことあるのに文章纏まらない…wこの作品を作って下さり本当に感謝です！！ (2021年12月13日 12時) (レス) id: 785d5edaec (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - はじめまして。毎日楽しみにしながら読んでました！この作品大好きです。ここに感想まとめさせて頂きます。夢小説で泣けたのはこの作品が初めてでした。私の推しがｸｽﾞ過ぎるのに超お気に入りの作品です！笑 愛桜、憎いだけの奴だったんですが、読み進めるごとに (2021年12月13日 12時) (レス) id: 785d5edaec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年9月22日 20時
