236 ページ4
ーーー
ーー
ー
「ちっさ…」
『靴下とかはまだ先だよ？』
「Aの手のひらよりも小さいよ？
これ、握りつぶそうと思ったら簡単に潰せちゃうよ？」
『…握りつぶさないでね…』
数日後、悟は本当に来てくれた。
再会した時にはギュッと抱きつき、額をこすりつけ、まるで甘える子どものような事をしてしまった。
それをクスクスと笑いながら彼は受け止めてくれた。
父と母と少し会話してから、ショッピングモールへと来た。
ここの施設に入っている店舗の商品が可愛いし、品揃え豊富だと評判だ。
「服は？」
『まだ性別、分からないから今度かな…』
「あれはおもちゃとか、ベビーカーとか…」
『…まだ早いかな…』
「もしかして…A、買うの乗り気じゃない？」
『乗り気じゃないというか…』
「良いよ、正直に話してくれて」
『も、し…生きて産まれてこなかったら…とか考えたら…』
「はぁ〜、そんな事？
絶対、ぜーったい、ずぅぇぇええたいっ大丈夫。僕たちの子はそんな弱くない。だから、A、楽しく選んで…ね？」
『…うん、ごめんなさい、弱気になって…』
「僕、このベビーベッド気に入ったんだけど、どう？あっちの方が良い？」
『ん…こっちの方が良いかな…』
ーーー
ーー
ー
父「わざわざ此方にありがとう」
「皆さんに任せっきりで申し訳ない限りです」
父「いやいや、悟くんは忙しいんだから仕方ない。明日はどこの任務に？」
「九州の方へ」
父「なら今日は泊まっていきなさい。たまには夫婦水入らず過ごすと良い」
夕食は両親、龍生、華夜ちゃん、みんな勢揃いで食べた。
私は食べられる物だけ皿に盛りつけて食べる。
華「お義兄さん、モデルさんですか!?」
『普通の呪術師だよ』
華「どうしても顔を拝んでしまいます！」
『手を合わせても、何にも叶わないからね？』
華夜ちゃんがコソコソっと私に耳打ちをする。
チラチラと私を隠れ蓑にして見ているが堂々と見ればいいのに…
別に怒りはしないんだから。
悟も両親と弟と楽しそうに食事をとっていて、嬉しかった。
胸がきゅっと締まる感じ。
こんな日が続けば良いなぁ…なんて。
「あっ!!白玉!!僕のマグロ!!」
「ニ″ャー!!」
華「白玉くん！尻尾に醤油が！」
弟「ちょっ、毛が…！」
父「白玉、お父さんのお膝においで〜」
母「あらまぁ〜…いろいろ、こぼれちゃって〜」
『ふふっ、白玉、悪戯しすぎ』
すごく平和だな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2292人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪椿(プロフ) - 通りすがりさん» ありがとうございます！これからも頑張ります(^▽^)続編にも行きましたので、そちらも楽しんでいただけたら嬉しいです(*^^*ゞ (2021年9月22日 20時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - こんにちは( ˙꒳˙ )開始からずっと読んでます！毎日更新楽しにしています( ˙꒳˙ )ナナミン…奪って大切にしてあげて!!!(´；ω；｀)ってなりました笑更新楽しみにしています。 (2021年9月22日 14時) (レス) @page50 id: f025481658 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - ほりほりさん» まさかの宣言(笑) 心の中でクズに伝えておきます(*^^*ゞ (2021年9月19日 20時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
ほりほり - あーーわん、切ない！！切なすぎる！！おい、五条！私がお前の嫁を攫ってしまってもいいのか！！攫っちまうぞ！！！顔面ボコボコにしてやる！！覚えておけ！とお伝え下さい笑 いつもいつも更新ありがとうございます！ (2021年9月18日 20時) (レス) id: 61774c35f7 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - haya20180804さん» 今はまだ脳内で五条と愛桜をボコボコにしておいてください(^0^) 五条はみなさんに許される日がくるのでしょうか…(笑) (2021年9月18日 20時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪椿
| 作成日時：2021年8月31日 19時
