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『…悟？どうしたの？』
「……僕の子…？」
『うん、悟の子どもだよ…実感わかない？』
「…うん…本当に父親になったのか、分からない…」
京都に帰ってから悟が私に会いに来たのは３回程。
父親としての実感が持てないのは分かる。別に責めはしない。
これから父親としての自覚を持ってくれれば問題ない。
『抱っこしてみて？』
「あー…遠慮しておく」
『なんで？』
「首ガクガクしそうだし…」
『大丈夫だよ』
私は赤ちゃんを抱き上げると彼の腕に乗せて、首を支えるように手の位置をずらしたりした。
寝ている息子の顔をじーっと悟は見つめている。
『悟の腕の中に居ると、本当に小さい…』
「持ってるか分かんないくらい軽いんだけど…これって大丈夫？」
『ふふっ、そんなくらいだよ。
ボクちゃん、パパが抱っこしてますよ〜』
プニプニと頬をつつくと、たまたまうっすらと右目だけを開ける赤ちゃん。
悟は、そんなうっすらと開いた目と合ったのかギクッと更に固まった。
『…ごめんね…』
「…え？」
『今の見て分かったと思うけど、六眼は引き継げなかった…』
「あぁ、そんな事か。どうでも良いよ。」
うっすらとしか開けてないが、そこから見える瞳の色は、悟の綺麗な蒼眼とは違った色。
私と同じような瞳の色。
五条に嫁いだなら一応はそういう事は気にした。
悟の子であるのは確定した為、彼の両親からはその事については何も言われないと思う。
けれど、六眼を継げなかったこと…この先術式が継げたかどうかが、またネックになってくると思う。
とりあえず、六眼を継げなかったことはまた責められる事は決まったと思った。
『…手、握ってくれるよ？指、置いてみたら？』
「…うん…」
恐る恐る息子の手のひらに、彼は指を置くときゅっと握る息子。
本当に可愛い。
悟も未だに、ぎこちないし…
２人して可愛い。
「…こんな小さいのに、ちゃんと爪とかあるんだ…」
『そんな所、注目してたの？』
「ちゃんと関節もあるし」
『うん』
「ちゃんと息してるし」
『うん』
「こんなに小さいのに不思議だね」
『ふふっ…赤ちゃん初めて見た訳じゃないでしょ？』
「こんなにまじまじ見たのも、抱っこしたのも初めて」
『…これからはもっと抱っこしてあげてね』
悟に寄り添い、彼の腕の中に居る我が子を見た。
この先、３人で幸せに生活が出来きると良いな…
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雪椿(プロフ) - 通りすがりさん» ありがとうございます！これからも頑張ります(^▽^)続編にも行きましたので、そちらも楽しんでいただけたら嬉しいです(*^^*ゞ (2021年9月22日 20時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - こんにちは( ˙꒳˙ )開始からずっと読んでます！毎日更新楽しにしています( ˙꒳˙ )ナナミン…奪って大切にしてあげて!!!(´；ω；｀)ってなりました笑更新楽しみにしています。 (2021年9月22日 14時) (レス) @page50 id: f025481658 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - ほりほりさん» まさかの宣言(笑) 心の中でクズに伝えておきます(*^^*ゞ (2021年9月19日 20時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
ほりほり - あーーわん、切ない！！切なすぎる！！おい、五条！私がお前の嫁を攫ってしまってもいいのか！！攫っちまうぞ！！！顔面ボコボコにしてやる！！覚えておけ！とお伝え下さい笑 いつもいつも更新ありがとうございます！ (2021年9月18日 20時) (レス) id: 61774c35f7 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - haya20180804さん» 今はまだ脳内で五条と愛桜をボコボコにしておいてください(^0^) 五条はみなさんに許される日がくるのでしょうか…(笑) (2021年9月18日 20時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年8月31日 19時
