その後 ７ ページ10
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『昴、今日は学長と硝子どっちの方に行く？』
「どっちも行かない…」
『じゃぁ悠仁のところ行く？』
「行かないっ」
『ん〜…今日、恵たち居たっけな…』
「行かない行かないっ!!」
瞳に涙を溜め込み唇を噛みしめてドンドンと地団駄を踏む息子
悟との話をした日から、また私にずっとついて回り、離れようともしない。
更に、わがままやすぐに泣き出しそうになったりと…様子が変わってしまった
『今日、お母さん任務だから昴は一緒には行けないよ？』
「イヤだ!!行く!!」
『…悠仁も昴、来ないかなぁって待ってるよ？』
「イヤだっ！行かないって言ったら、行かない！！」
『はぁ…任務について行っても、車で待ってないといけないんだよ？
昴の知ってる伊地知くんじゃない、補助監督さんと行くから、その人と１時間とか２時間とか…』
「イヤだ！母さんについてく！！」
『それは無理なの。もう、任務断ることもできないし』
この調子になってから任務に一度は連れて行き、車で伊地知くんと待たせたことはあったが車の中でずっと泣いていたらしく、伊地知くんにすごく迷惑をかけた。
それから２回は任務を断り違う人が行った。
代わってくれた人が無事に任務を終えたから良かったものの…
これ以上は迷惑をかけられないし、この仕事はそこまで甘くない。
「母さんは任務と僕、どっちが大切なのっ！！」
『…ｯｯ』
こんなこと言う子じゃないのに…
それかずっと言えなかった心の内を話してくれたのか…
私はしゃがみ息子の手を握りじっと見つめた
ボロボロと泣き出すその姿が私の心を痛くさせる
『お母さんは昴が大切だよ？』
「うっ…ﾋｸｯ…大切じゃ、ないっもんっ…」
『すごく大切だよ。
お母さんの命よりも大切…
ごめんね、昴に我慢ばっかさせて…寂しい思いさせちゃって…』
ぎゅっと抱き締めてよしよしと背中をさする
『昴が外で安全に過ごせるようにお母さん頑張ってるけど…昴にこんな思いさせちゃうなら辞めるから…』
「うぅ″ｯ……それっも、やだっ」
『…なんで？』
「ﾋｯ…ﾋｸｯ…だ、だって…か、あさん…かっこいい…もんっ…やめちゃ…だ、めっ」
『そっか…かっこいいかぁ…
でもお母さん昴にたくさん寂しい思いさせちゃってるし…違うお仕事探すから…ね？』
「だめなのっ!!うわぁぁぁああんっ!!」
きっと昴自身も言いたいことが上手く伝わらない、もどかしさから泣けて仕方ないんだと思う…
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雪椿(プロフ) - 尊さん» キャッチボールしてあげてください、きっと喜びます(笑)あと少しだけお付き合いください(*^^*) (2021年4月9日 15時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
尊 - 私も昴くんとキャッチボールしたい、、、！！続編めちゃくちゃ楽しみです！！ (2021年4月9日 14時) (レス) id: b48a344f5f (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - さとゆさん» ありがとうございます！継続して楽しんでもらえるよう、頑張ります(*^^*ゞ (2021年4月9日 13時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
さとゆ - めちゃくちゃ大好きな作品なのでもっと続いて欲しいくらいです！！続編マジで楽しみにしてます！！ (2021年4月9日 7時) (レス) id: 0125c61a9b (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - たまねぎさん» この作品を好いていただきありがとうございます。あと少しだけお付き合いください(*^^*) (2021年4月8日 21時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年3月22日 20時
