その後 24 ページ30
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しばらくすると気持ちが落ち着いてきた。
今度は間違えない…
そろりと部屋の中に入り、昴が落ち着いているか聞き耳を立てるともう泣いているような声は聞こえない
ひょっこり顔を出し二人を見る
『…昴…？』
「…ｯ」
私が現れるとまた悟に抱きつき顔を隠してしまった。
私は近づき昴の目の前に座る
『昴、怒鳴っちゃって、ごめんね。もうあんな怒鳴らないから、お母さんとお話ししよ？』
「ほら、昴…大丈夫だから」
彼も私が落ち着いていると判断し、昴の背中をポンポンと叩いて話を促す
『…昴、どうしてあんなことしたの？
お母さんに内緒で駅に行ってどこか行きたかったの？』
「……お、じぃちゃん…とおばぁちゃんのとこ…」
「やっぱり京都に行きたかったんだね」
『なんで？遊びたかったの？』
「だってｯ…だってｯ」
また昴の目に涙が溜まっていく。
「母さんは僕を捨てるんでしょｯ？」
『…え？』
「母さんは僕より悟くんなんでしょ？
ひくっ…だ、だからっ、お、ばぁちゃんに…助けてって…ｸﾞｽｯ」
「昴、何言って…」
彼も息子から出てきた言葉に驚愕し、私の方を見てきた
私だって驚いている。
なんで…なんで…
袖でグシグシと目を擦り、必死に伝えようとする息子を抱き締める
『お母さんそんなこと一言も言ってないでしょｯ』
「だって！宿儺が言ってたｯ！」
『宿儺って…』
そうかやっぱりあの時、宿儺と話していたのか…
「宿儺になんて言われた？」
「悟くんが母さん奪うってｯ…母さんも僕を捨てて、悠兄も僕を捨てて…僕のいる場所はなくなるってｯ！
やだｯ！僕、いい子にするからｯ！
母さん捨てないでぇｯ！」
『昴…ｯ』
息子に悲痛な叫び
そんな想いを抱えていたなんて
この小さい身体にため込み
不安で仕方なかっただろう
辛くて、でも言い出せなくて…
もっと早くに気づいてあげて
もっと早く声をかけてあげれば…
ごめんね昴…
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雪椿(プロフ) - 尊さん» キャッチボールしてあげてください、きっと喜びます(笑)あと少しだけお付き合いください(*^^*) (2021年4月9日 15時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
尊 - 私も昴くんとキャッチボールしたい、、、！！続編めちゃくちゃ楽しみです！！ (2021年4月9日 14時) (レス) id: b48a344f5f (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - さとゆさん» ありがとうございます！継続して楽しんでもらえるよう、頑張ります(*^^*ゞ (2021年4月9日 13時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
さとゆ - めちゃくちゃ大好きな作品なのでもっと続いて欲しいくらいです！！続編マジで楽しみにしてます！！ (2021年4月9日 7時) (レス) id: 0125c61a9b (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - たまねぎさん» この作品を好いていただきありがとうございます。あと少しだけお付き合いください(*^^*) (2021年4月8日 21時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年3月22日 20時
