バーダック成り代わり 5

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セル「ぐあああ！！」



その後も、バーダックの猛威は止まらず、再生能力を使う力も無くなったセルは、ただただ蹴られるだけだった。


そして、






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バダ「やーーっと吐き出したか」


目の前には、吐き出された青年が倒れていた。18号とおなじく、気絶している。

セルがダメージで動けないことを確認すると、仲間たちに向かって叫んだ。



バダ「お前たち！こいつらを保護してくれ！巻きこみたくない！！頼む！」


その声に一番に反応したクリリンは、すぐさま18号のほうへ向かった。そして、


16号「・・・」

バダ「！16号・・・無理するな。あとでブルマに直してもらえよ？」

16号「バーダック…ありがとう。二人を助けてくれて」

バダ「・・・べつに、さ、いけ」



そして、飛んできたラディッツに支えられながら、16号と17号は元の場所へ戻っていった。
ただ、悟空だけがバーダックのところから離れずにいた。



悟空「・・・とうちゃん。トドメさすんか？」

バダ「ったりめーだ。ほっといたらまた人間たちを餌食にするぞ。…まさか、助けたいのか？」

悟空「うーん・・・だって、もうセルは・・・」

バダ「バカが。お前、フリーザのとき、奴に力をわけたとき、奴は何をした？お前を殺そうとしたろ」

悟空「・・・」

バダ「さ、待たせたな、セ…」



セルがいるほうを振り返ると、奴の姿はなかった。一瞬、息ができなかった。


消えた。



どこに？




バダ「どこに消えたあ！？」

悟空「とうちゃん？」


バーダックの焦る声に反応して、振り返る悟空。それがいけなかった。
バーダックはふと悟空のほうをみると、そのうしろに奴はいた。





しっぽの先端を大きく広げて・・・


邪悪なオーラを放って。



セル「孫悟空！貴様の体、もらったあ！！！」

悟空「！？」



トラ「！っ悟空さん！」

ｸﾘﾘﾝ「悟空ー！！」

ラディ「カカロットーーー！！」



仲間たちにも、それははっきり見えていて、理解した。



セルは悟空を吸収する気だと。




突然のことに、悟空は目を閉じた。






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そして、開けたころには、





自分は地面に倒れていた。






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見上げて見えたものは、






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セルの尻尾により、上半身が隠れたバーダックだった。




なぜ？それは、





バーダックが悟空を守ろうとしたから。

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