2nd【そらまふ】朝昼男、夜女型人間【うらさか】

51 ページ4

時間は飛んで飛んで飛んで


気付けば放課後

そそくさと荷物を鞄に詰め込み、
さーっと学校を出た


何か忘れてると思ってたんだよ



髪切るんだ我！


この邪魔くっさい髪の毛を切るのだよ！

最後に切ったのいつだろう


一年前…


いやいやまさかそんな

一年でもこんな髪伸びるかよっていう



変態じゃあるまいし


…変態じゃあるまいし




事前に美容院は調べていた

Go●gleマップで向かうなう




*




あ、ここかな

画像の建物と照らし合わせる


うん、合ってる

ガラス張りのドアを押して店内に入る




うわ、すげえ洒落乙


「いらっしゃいませー」

『あ、はぁい…』←

「カットですか？」

『はい』

「わかりました
では此方に」




荷物とブレザーを預かってもらい、カットの椅子に座った



「シャンプーしますねー」

『あ、はい』




仰向けになるように椅子を倒され、黙々とシャンプーをしてもらう

コミュ症って辛いよね
話すこと無いんだもん




それでも、
気持ち良くてついウトウトしてきた




そのまま

寝落ちしてしまった




＿＿…




夢うつつ
思い出される女子の迫力

色恋沙汰なんて馬鹿みたいだと思った



三人の内のあの子なんて二人に話合わせてた




本当に




馬鹿みたい




女子なんて＿＿＿




…




私は




女子を辞めたい



不意に聞こえた


「それでいいの」

いいの


私は。

52→←50

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す