2nd【そらまふ】朝昼男、夜女型人間【うらさか】

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「えっ…」

静かに寝息を立てる、どこのだれかもわからないその女の子は
一言で例えるなら

《とても綺麗》な子だった


…え、いや違うよ

なんでここに女の子？

どうやって入ってきたの？

鍵は閉めたはず



「んん〜…」
さかたんが寝返りを打ち、腕が女の子に乗っかった

(ちょっ…)


慌ててさかたんの腕を除けた


…どうしよう

とりあえず起こす…？


いやでもな…
こんなに熟睡してんのに起こすのも可哀想な気がしてくる


どうしよう…



ここで、とあることに気が付いた


Aがいない




…トイレでも行ったのかな
でもトイレからは特に何の音もしてこない

外出でもしたのかな
…こんな時間に？


どれも無いと思った


先程から頭がこんがらがっている

一度落ち着け


改めて

さかたんの隣で寝息を立てている彼女を見た

長い睫毛
雪のように白い肌
目を閉じていても分かる、くっきりとした大きな目


…って
僕は一体どこを見ているんだ
これじゃまるで変態じゃないか


まず状況整理だ

Aはいない
女の子が寝ている


…情報が少なすぎる


｢…あれ？｣
ふっと気付いた


女の子の着ている服がブカブカだということ
そして
その服が

確か今日、Aが着ていた服だということに

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