..46 ページ47
瑠衣の口車に乗せられ、日曜、車で三重まで向かっていた。
「ていうかなんでAって車持ってんの？東京じゃそんないらないっしょ」
『車買ってすぐこっち引っ越すことになって、手放すのはもったいないじゃん。それにたまに乗ってるよ。まあなくても生活はできるけどさ』
「名古屋は車社会だもんね〜」
『瑠衣は東京育ちだよね？』
「うん。元々両親は三重で、私が生まれる前にお父さんの仕事の都合で東京来たから」
瑠衣のおばあちゃんはとても暖かく迎えてくれて、正直緊張しっぱなしだった私の心臓が少し休まった。
『ねえ、やっぱやめない？』
ライブが終わる時間に着くように、三重県営サンアリーナに向かっていた。
「何言ってんの、いまさら、すぐ着くし」
『近いよ〜〜』
瑠衣のおばあちゃんの家からライブ会場へは、２０分程度で着いてしまった。
とりあえず近くの駐車場に止め、待つことにした。
『ライブ終わっても当分出てこないだろうし、出待ちとかって駄目でしょ？』
やっぱり帰りたくなって、そうつぶやいた。
「もー！！うだうだうるっさい！！！」
意気地の無い私に、瑠衣は怒って言った。
「好きだからここまで来れたんでしょ？私、Aに幸せになってほしいって言ったじゃん……それは私の勝手だけど…Aも諦められないから悩んでたんでしょ？このままじゃ駄目だよ」
『…うん……そうだよね…』
瑠衣からの言葉を受けて、私はスマホを取り出しLINEの画面を開いた。
≪ライブお疲れ様。今、三重県営サンアリーナの近くに来てます。急だけど会えないかな…。急に来て本当にごめんなさい。でも、私の気持ち伝えたいです。会えないかもしれないけど、連絡は待ってます。これで連絡がなければ、剛典くんのことは諦めます。≫
賭けのつもりでLINEを送った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 698人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お哲love - 私の地元本当に高槻病院あるwww (2016年6月22日 17時) (
レス) id: 34dca59295 (このIDを非表示/違反報告)
山海(プロフ) - rirucha_xxxさん» やばいですか？(笑)ありがとうございます(？)今後も是非読んでください♪ (2014年9月16日 1時) (レス) id: aed55274c0 (このIDを非表示/違反報告)
山海(プロフ) - りほさん» 神様ｗありがとうございますｗ今後の展開にご期待ください〜♪ (2014年9月16日 1時) (レス) id: aed55274c0 (このIDを非表示/違反報告)
rirucha_xxx(プロフ) - もうやばいです！ (2014年9月15日 17時) (レス) id: 303508e586 (このIDを非表示/違反報告)
りほ(プロフ) - 山海さん» いやぁホント山海さん神様以上の存在です！岩ちゃんと付き合えて男の人も、克服できるといいですね！能力分けて下さい！笑 (2014年9月10日 18時) (レス) id: 23d5d9d0b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：山海
| 作成日時：2014年9月5日 13時
