Scar

..38＊剛典side ページ39

あの日から一週間。


Aからの連絡はまだない。


年末に向かいとても忙しくなって、Aのことを考える時間があまりないことが救いだった。


でも、ふとした時間に思い出してしまう。




「はあ〜…」


臣「もう、連絡したら？(笑)」


スマホの画面を見つめてため息をつく俺に、臣さんが苦笑いで言った。


「待つって決めたんす…」


臣「俺だったらグイグイいっちゃうけどな〜」


「いっていいならいくけど、待つって言ったからにはAの気持ちを裏切るようなことしたくねえ…」


臣「好きって言われたんでしょ？」


隆「まじで、岩ちゃん！！良かったじゃん！！！」


「隆二さん…いや、OKもらってないんで；；」


隆「え、なんで？両想いなのに？」


「…はあ〜……会いてえ声聞きてえ触りてえ」



E「健二郎さ〜ん♡」


健「えりーちゃん♡」


「俺もいちゃつきてえ…」


健「岩ちゃんもおいで♡」


「Aがいい…」


隆「重症だね(笑)」







本当に重症だと思った。


待つと言ったのにもう何度も連絡しそうになった。


ひとりになるとどうしてもAに連絡しそうになって、仕事が終わって体は疲れてるのに真っ直ぐひとりの家に帰れなかった。




それでもやっぱり「必ず連絡する」と言ってくれたAを信じて待つんだ。

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