例え君がいなくなっても (ページ5)

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高校1年〜時間〜ページ5

時間が流れるにつれて
私の病気の進行の速さも
彼との会話も減っていった

「ヤス君はどう思う？」
「オレはそのままでいいと思う。時間が解決してくれるからさ」

“そんなことよりさ”

「Aちゃん痩せた？」
「えっ……？そうかな？」
「前よりかは随分細くなってるから……。ご飯とか食べてる？」

ご飯は食べてるよちゃんと
だけど食べてもねもどしてしまうんだよ

「なんかね、、私は……」

その時初めて病気の話をした
上手くご飯が食べれないこと
ストレスが原因でなってしまったこと
悪化すればガンになること

あと3年生きれるかも分からないということ

「そうだったんだ……」
「引いたよね。だってこんなに息苦しいということを理解して欲しいとか」
「そんなこと思ってないよ」

ヤス君は優しく微笑んでくれた

「余命なんて関係ないよ。どれだけ楽しく生きれるかの問題だよ」

“だから安心していいんだよ”

私はもう安心していいんだ
ゆっくり休んでいいんだ

「ヤス君、私は……」

「どうしたの？」

「私、リョータに告白してくる」

「頑張れ。応援してるから」

もう迷わなくていいんだ

私はもう大丈夫なんだって

私は前向きに生きると決めた