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高校1年〜青春〜 ページ3
青春と書いて“アオハル”と呼ぶらしい
それは誰かが考えた新しい呼び方だろう
「呼吸をして……考えてみて……そして……」
また呼吸をする
風が桜と共に舞うように私もゆっくり回る
１回 2回 3回……
「ふぅ……」
あと何回呼吸が出来るんだろうか
人生の終わりが告げる瞬間はどんな感じなんだろう
息を吹き込めて
またその息を吸って
ゆっくり自分のペースで歩いていく
桜の木と同じように
春は花を咲かせ 夏は緑の葉となり
秋には紅葉になり 冬は春になるまでゆっくりする
私の人生のように
でもあと3年しか生きれない
誰か一緒に生きていきたい
恋をしてみたい
その人と手を繋いで遠くに行きたい
その人と呼吸を共にしたい
その人と笑い合いたい 愛し合いたい
何気ない会話で盛り上がりたい
それが私の願い
「あっ、時間やばいや」
階段を走って昇降口まで走る
嗚呼 なんてこんなに息苦しいのか
走るのがとても気持ちいい
長い髪の毛をひとつに束ねた髪がしっぽのように動く
「Aちゃん？！」
「……！リョータ！」
呼吸が上手くできないや
「どこに行ってたのさ笑」
リョータは笑って“ありがとうなんか元気出た”と頭を撫でた
壊れてしまうのが怖い
誰かを好きになるのに
怖い思いをしないといけないんですか
私に病気が無くなれば
健康体であれば
「素直になりたいだけの……私は」
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作者名：土日は社畜 | 作成日時：2023年11月1日 10時
