例え君がいなくなっても (ページ2)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:205 hit

高校1年〜宮城リョータ春〜ページ2

「…………ヤスゥ〜また誘えなかった」

「えっ？Aちゃんのこと？」

ある日の昼休み
中学からの友達であるヤスとご飯を食べていた

「だって一目惚れだったんでしょ？Aちゃんのこと」

「まぁ……一目惚れというか、なんていうか」

彼女が欲しいと考えていた俺の前に現れたマドンナが

「前田Aちゃんてことでしょ？」

「うう〜……そうだよ」

“一目惚れ”
確かに言われてみればそうだ
髪の毛がサラサラストレートで
二重で切れ長で少しつり目で
タイプの女性だ

「Aちゃんが彼女だったらたのしいんだろうな〜」

飲み終えたパック牛乳がベコっとクシャクシャになった

「そーいやさ、リョータ」

「んだよ、ヤス」

“同じクラスの佐藤が告白したみたいだよ〜”とまぁ、聞きたくないようで気になる情報を伝えてきた

「で、Aちゃんは？？なんて？」

「振ったみたいだけど……。そんなにAちゃんのこと好きなんだね｣

「まぁな」

なんて思ってる

だけどこの時の俺は知らなかった

「私、リョータとは付き合えないの｣

「……おう」

「だって、私あと3年しか生きれないから恋をしたらダメなの」

これが恋というものなのか

それが呪いなのか