例え君がいなくなっても (ページ1)

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高校1年〜春〜ページ1

「行ってきまーす」

『行ってらっしゃい。ちゃんと薬は持った？』

「持ったよ。気にしすぎなんだから｣

私の名前はA 高校生になってまだ3日しか経ってない。
それと同時に持病が悪化した

潰瘍性大腸炎
私はこの病気と闘っている
メカニズムは未だに解明さておらず、毎日大量の薬を飲みながら生活している

「パンケーキのお店……」

引っ越してきてまだ慣れないが、友達と言える存在は出来た

「A、おはよ」

「リョータ。うんおはよ」

宮城リョータ同じ1年生で同じクラスの男子友達
素直な性格では無いけど、唯一私のことを理解してくれる数少ない友人だ

「パンケーキのお店、新しく出来たんだってな」

「ねっ。私も行ってみたいな〜」

彼は笑って“じゃあ俺と行くか？”と言った
何も悪くは無い健気な笑顔だった

「リョータとか〜だったら私は安田君と行きたいな〜」

「ヤスかよ！！俺はダメなのかよ！」

彼は少し拗ねてしまったけど、また笑って“3人で行こーぜ”と提案してくれた

それ叶うといいな

「なぁー3人で行ってさ、あのパンケーキ頬張って海辺に行って、バスケして……！青春してんなー」

「そうね……。それ楽しいかもしれない」

「だろ！だから、そのさ、」

「なーに？」

「……！3人で！今度行こーな！」

高校生活案外楽しいかもです