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lovely eyes ページ4
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睡蓮が眠りについて、３時間目の休み時間が終わるまでの間、クラスは睡蓮の話題で一瞬だけれども、持ちきりになった。
それでも最初と変わらず、女子は警戒心剥き出しで、男子は関心の目を向けている。
俺は、別にどちらでもない。
こいつが、俺の人生に害さえ加えなければいい。
それぐらい。
４時間目が始まって暫くすると、睡蓮は再び目を覚ました。
鞄の中にクッションを押し込め、教科書とノートを取り出し、何かをガサガサと探している。
筆箱を忘れたのだろうか。
睡蓮は探すのを諦めたみたいで、身体をゆっくり起こして、息を吸い込んで吐いた。
そして、外をただ見つめていた。
なんか、全てを諦めたみたいな脱力感。
俺は、筆箱から２本目のシャーペンを取り出し、睡蓮の机に緩いカーブを描くよう投げた。
シャーペンは、コロコロと音を立てて、机の上に置いてあった睡蓮の右手に当たった。
睡蓮は、驚いたようにシャーペンを眺める。
そして、こちらに顔を向けた。
俺は、右の掌を睡蓮の前に差し出して、使ってとジャスチャーで表した。
それをただ眺めていた睡蓮はしばらくシャーペンと見つめあっていたけれど、すぐに俺を見て、会心の笑みをもらした。
そして、嬉々としてシャーペンを大切そうに使っていた。
変なやつ。
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作者名：吐愛 | 作成日時：2020年10月1日 11時
