ラブアウトサイダー (ページ21)

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you ray ページ21

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中村side

はじめて睡蓮を見た時、とても綾波レイに似ていると思った。

綾波レイは水色のショートヘアで赤眼ではあったけれど、儚げな容姿や整った容姿、ひんやりとしていて尖った声に、どこか面影を重ねていた。

最初は、興味だった。

睡蓮と話していると俺たちに対して怒っているしめが見れて、それが面白くて面白くて。

それでも、段々それだけの感情ではないと気づいていた。

『…おはよう』

君が学校に来なくなって数日が経った後、君は光に透けて青色に見えるブルーブラックのショートヘアで現れた。

まるで、綾波レイ、みたい。

中「どうしたの、その髪」

そう言うと、君はくすぐったそうに微笑んだ。

『閑也のお姉さんがやってくれたの、』

そう言って睡蓮は髪をクルクルして見せた。

最初とはまるで違う優しく笑う睡蓮は、夏の日差しに照らされてとても生き生きと輝いていた。

七「…閑也のお姉さんって言った？」

そう言って、しめは睡蓮の前に立ちはだかった。

『………うん』

七「俺の前でその名前を出すな」

と、しめは今まで見せたことのないような本当の怒りを表した。

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