ラブアウトサイダー (ページ18)

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blue lightning ページ18

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吉澤side

俺は猟師の息子で、今日も猟に出かけていた。

俺の家は村でただ一つの猟師で、高校や民家で熊やあらいぐまが目撃されると、そのたびに俺と父さんや兄弟、親戚は猟に出かけた。

学校はそれを公欠扱いにしてくれたから、とても助かった。

それは、俺の腕が単に兄貴たちより格段に優れていたから。俺を連れて行けば、確実に仕留めることを分かっていたからだ。

今日も熊が出たからって俺は梯子山の麓で、熊を待っていた。

しばらく茂みに隠れていると、かさかさと揺れる影があった。

揺れの大きさから明らかに大物だ。

俺は銃を構えた。銃は重たくて最初は慣れなかったが適正な姿勢を取れば重さは自然と消える。

着ている迷彩服の衣擦れの音すら許されない緊張感。引き金に指をかけ、獲物が出るのをじっと構えた。

俺は、この後、引き金から指を離すことになる。

いや、離さなければならなかった。

茂みから出てきたのは、とても綺麗な女の子だった。

時代遅れの水色のワンピースが、森の中でスポットライトを浴びていた。

女の子に見惚れていると、森のずっと奥では大きな音がして、彼女は耳を塞いでしゃがみ込んだ。

誰かが、やったんだろう。

彼女を連れて俺は走り出していた。

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