Nine ページ9
ボーッとテレビを観ている午後の昼下がり
あるニュースが流れ込んできた
「速報です。昨晩某市に住む27歳男性が何者かに刺された事件で、逃走していた犯人が捕まりました。
被害者の27歳男性は現在意識が無い状態です」
毎日、こんなようなニュースを耳にする
よく私の亡くなった祖母が言っていた
「人はいつ死ぬかわからない。だから今日を後悔しないように生きるんだよ」
そう言っていた祖母と本当に突然、心不全で亡くなった
後悔しないように生きてはいるけれど
それでも必ず後々になってもっとこうしとけばよかった。ああしとけば良かったと思ってしまう
そんなニュースを見たら色々と考え込んでしまい胸がギュッと締め付けられ持っていたコーヒーカップをテーブルに置くと駆け足で寝室に向かった。
朝方5時まで仲間の動画を撮っていたと言う彼は未だにベットに丸くなって寝ている
いつもこの光景を見るとこむぎと同じだなぁと微笑ましくなる
側に駆け寄りすやすやと寝ているほっぺをつつくと重たい瞼が開いた
「………ん」
「ごめん、起こしちゃった」
「……んー、ん。」
「でももうお昼すぎよ」
「ん〜、んんん、ん〜……zz」
「何言ってるかわかんない笑」
「んっ！」
意味不明な単語と共に両腕を広げてこっちへ来いと言わんばかりにアピールされる
言われるがままベットに潜り大きな腕に包まれると布団の中はだいぶ暖かい
「ん〜…♪」
満足したように抱きしめたまま、また眠りにつこうとするうっしーの頬を引っ張る
「もうっ。起きて構ってよ〜」
「ん〜〜…あと3分」
「仕方ないな〜」
そう言いつつも喜ぶ私の笑顔はまだ彼にはバレていない。
昼下がりのこの時間。カーテンから差し込む太陽の光が部屋を明るく照らしていて、
明日も晴れたら洗濯物がよく乾くなぁなんて思う。
そんないつもの日常。そう、いつもの日常
さっきのニュースを思い返したらまた胸がギュッと締め付けられた。
この日常から彼が居なくなったら私はどうなってしまうのだろう
きっと生きていけない。ううん。絶対生きていけない
突然愛おしく思えてきて回した腕に力をいれる
苦しいくらいに、もうくっついているのにさらに、彼がここに居るんだと実感したくて。
「……えっ何で泣きそうなの」
「んぇ？！ちっ、違う。あくびだよ」
ううん。違う
幸せな涙を流しそうになったよ
今日もあなたと一緒に居られる1日が嬉しくて。
ねぇ、どうかずっとそばに居て。
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クロセ(プロフ) - うっしーへの愛を感じました！続き楽しみにしてます！TOP4の絡みも見たかったりします笑 (2019年3月1日 5時) (
レス) id: c92fa8b672 (このIDを非表示/違反報告)
柚子 - かわいすぎるw (2018年6月9日 23時) (レス) id: eea949121f (このIDを非表示/違反報告)
れんげ(プロフ) - Rinさん» この度はコメントありがとうございます！！とても励みになり、私もこの作品を作って良かったなと安心します…(TT)ノロマ更新ではありますが今後もどうかご愛読よろしくお願い致します！！ (2018年4月20日 13時) (レス) id: 59227e33cd (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - 数少ない正統派な牛くんのお話とても素敵です！！このお話に巡り会えて嬉しいです！更新大変だと思いますがゆっくり頑張ってくださいね！応援しています♪ (2018年4月16日 2時) (レス) id: add045cfdd (このIDを非表示/違反報告)
れんげ(プロフ) - 鳩ポッポさん» この度はコメントありがとうございます！！(′;ω;｀)そう言ってくださると、私も作品作ってよかったと救われます…！！これからもどうかご愛読よろしくお願い致します！！(TT) (2018年3月10日 0時) (レス) id: 59227e33cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんげ | 作成日時：2018年3月3日 20時
