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いつも優しく細められるタレ目がちの二重と、それと一緒にかわいらしく上がる口角。
あのハニヒョンからお墨付きをもらえるくらい顔が綺麗なシュアヒョンだから、煌びやかなものに囲まれていても違和感はない。
それが色鮮やかに咲き誇る花の中でも、眩しいほどの宝石の中でも、きっと“さすが”と言ってしまえるほど似合うはずだ。
……似合うはずだけど、これは少し微妙かもしれない。
WN｢…なに？ここ」
JS｢見ての通り会議室だよ」
WN｢いや、それは分かるんだけど、…会議室の中ってこんなだったっけ？」
JS｢うーん、たしかに今日はちょっとちがうかも笑」
『ウォヌ。時間ある？』と少し前に自分の部屋に表れたシュアヒョンに連れて来られたのは、会社の会議室だった。
時々、ミーティングで使うこともある場所だけど、今日はどうも様子がちがう。
そこには、部屋を一周するように鮮やかなドレスが並べられていた。
赤、青、黄色、緑とはっきりしたものから、パステルカラー、細やかな刺繍が入ったものまで色々。
｢用意してもらったんだよ」とこれまた綺麗な顔を自分へ向けたシュアヒョンの右にも左にも、更に後ろにも丁寧に作られたそれは並んでいる。
WN｢…女装するとか言わないよね？」
JS｢本気で言ってる？」
WN｢あり得ないと思ってるけど、やりかねないメンバーがいるから冗談であってほしいと思ってる」
JS｢ウォヌが想像してるような事態にはならないから安心して」
JS｢これ全部Aのドレス候補だよ」
そうシュアヒョンがにこやかに笑った。
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作者名：柊
| 作成日時：2023年3月29日 18時
