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JH｢ミンギュ」
MG｢…え」
JH｢何してんの？」
それから少し。すっかり入るタイミングを失ってしまって、扉の前で立ち尽くす自分の名前を読んだのはハニヒョンだった。
数日前は真っ赤にしていた目が今日は浮腫みひとつない。
自分がじっと目元を見ていることに気が付いたのか「部屋、入ったら？」と扉へ目線を動かす。
MG｢そのつもりで来たんだけどAがいたから」
JH｢あぁ、入れなくなったんだ」
MG｢そんな感じ」
MG｢ハニヒョンは？なんか用事？」
JH｢俺はミンギュとAをそろそろ出るから呼びに来たんだよ」
MG｢え、もうそんな時間？」
JH｢マネヒョンまだ来てないし、大丈夫だけど…まぁ、Aはまだ無理そうだね」
そう言って扉の横の壁に背中を預ける。
その仕草だけで雑誌に載せるのかってくらい様になるんだからこのヒョンは大概おかしい。
MG｢ね、ハニヒョン」
JH｢んー…？」
MG｢ウォヌヒョンとAっていつもどんな感じだっけ」
JH｢いつもって？」
MG｢さっきウォヌヒョンがAに淡々としてるって言ってたけど、おれはなんかAが優しく見えたから」
１つ言っておくと別にAが優しくないというわけじゃない(何故か自分には、周りと比べて優しくない瞬間が多めな気がするけど)。
ただほら、優しさにも色んな種類があると思うから。
今日のAは、いつものAじゃないというだけ。
何かが、いつものAに見えないというだけ。
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作者名：柊
| 作成日時：2023年1月29日 9時
