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VN｢おかえり」
｢ボノナもただいま」
SG｢あれ？」
｢ん？」
靴を脱ぎ終えて、振り向いたAに少しの違和感。
少しというか、かなり。なんだろ。
SG｢あ！」
｢あ？」
SG｢今朝メガネつけてなかったよね？」
VN｢…？あぁ、ほんとだ」
違和感の正体はメガネだった。
メンバーの中でもかなり視力の悪いAは、普段コンタクトをしているけど、ウォヌヒョンから“Aは付けると目が小さくなるメガネ持ってるよ”と聞いたことがある。
早起きのAは、自分たちが起きたときには既にコンタクトになっているし、お風呂上がりは裸眼で過ごしているから着けているところをあまり見たことがなかったけど、確かにかなり度が強そうだ。
｢コンタクトの調子が悪かったんだよ。ごろごろしてたから外してきた」
SG｢え、じゃあゴミ入っちゃったんじゃない？目傷付いてるかも…」
｢すぐ外したから大丈夫だよ」
本当に？と首を傾げれば、「本当に」とAが言う。
そんなに気にすること？とボノニが言ってきたけど、お前はもう少し気にするべきだよ。
｢２人は何してたの？」
VN｢メガネ選んでた」
｢メガネ？」
VN｢明日の出勤用」
｢あぁ、言ってたね。そんなこと」
SG｢ボノニってば何でもいいって言うんですよ？せっかくたくさん種類があるのに」
VN｢だって、何でも同じじゃない？」
SG｢ちがうって！ね、A」
リビングまでAの手を引っ張って、マネヒョンたちが用意してくれたメガネを見せる。Aもこういうのには疎い方ではあるけど、絶対に同じとは言わないはずだ。
ね？ともう一度問い掛ければ、徐にAが一番右端にあったメガネを手に取ってボノニに掛けた。
そして、「ボノニは顔が綺麗だから何でも似合うけど」とまた別のメガネを差し出す。
VN｢じゃあ、どれでもいいよね」
｢まあ、どれでも似合うからね」
SG｢うわ、この人たち本当に……」
Aの言葉もあってかボノニが「じゃあ、これで」と１番近くにあったメガネを手に取る。
真面目に選ぼうとしていたこっちの身にもなってほしいけど、もう諦めた方が早いかもしれない。
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作者名：柊
| 作成日時：2023年1月29日 9時
