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結局、��Aは積極的に日本語を話さないこと��兄チームは困った時3回までAに“助けて電話”ができる＿＿で、話はまとまった。
まあ、ヒョンたちのことだから３回なんて制限ははっきり言って無視するだろうし、困ったとき以外にも携帯を鳴らすんだろうけど、それで暴動(？)が収まったんだから取り敢えず今は良しとする。
｢新幹線も楽しいと思うけど」
MH｢ん？」
｢さっきスングァニが落ち込んでたから」
部屋着に着替えて、お風呂で濡れた髪にタオルを乗せたAがベッドの上に座る。思い出すのはさっきミンギュが選んだスーツケースの話。
タブレットやピコピコハンマー、お小遣い。
中には色々入っていたけど、一際目を引いたのは新幹線のチケットだった。ヒョンたちのチームが飛行機だったから尚のこと。
MH｢じゃあAは、こっちのチームでよかったの？」
｢飛行機か新幹線かの話？」
MH｢それもあるけど、ほら、その」
｢ん？」
MH｢スンチョリヒョンはあっちにいるから」
｢そんなにスンチョル主義に見えてる？」
MH｢ううん。そうじゃなくて、ヒョンがAなしで生きていけるのかなって」
そう言ったら少しの沈黙。ちょっとだけ眉を顰めて、「大丈夫だと思う。多分」と徐に口を開いた。
“多分”。そうやって確信を持てない理由が何となく分かる。
というか自分がこんな疑問を抱いた時点で“大丈夫だ”と言い切れるはずがないのだ。あのヒョンはほら、視界のどこかしらにAの姿が見えていないと心配する人だから。
｢まあ、いい大人だからね」
MH｢ヒョンって今年何歳だっけ？」
｢2…3？」
MH｢Aは？」
｢やー同い年だよミョンホ」
MH｢あ、そうだった」
MH｢ねぇ、A。さっきから気になってたんだけど」
｢うん？」
MH｢ドライヤーしないの？」
｢…ん？」
MH｢ドライヤー。髪濡れたままだよ」
｢今からするよ」
MH｢もう面倒くさくなってるんでしょ」
｢気のせい気のせい」
MH｢うそつき」
21歳 同い年。
ただこういうとき、ちょっと同い年には思えない。
そして、スングァニがAの面倒を見たがる理由が分かる。
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作者名：柊
| 作成日時：2023年1月29日 9時
