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JS｢チャナ？まだ寝ないで勉強してたの？」
DN｢うん…ちょっと」
その日の夜。そう言ってチャニが眠そうに目を擦った。
JS｢それ日本語？」
DN｢うん」
JS｢チャニ今日合格してなかった？」
｢ヒョン！合格しました！」と両手を上に挙げていたチャニを見たのは、夢の中の話じゃないはずだ。
嬉しそうに頬を染めて、勢いよくAとハイタッチをしていた覚えもある。
そこに「なに？なんの話？？」と首を挟んでいたミンギュも。
それなのに、宿舎に戻って２段ベッドの下に寝転んだチャニは、少ない灯りの中で昼間に見たプリントとは別の何かをそこに広げていた。
配られたプリントとは違う、見覚えのない単語帳だ。
DN｢合格は、したんですけど…これはちょっと関係ないやつで……」
JS｢チャニが買ったやつ？」
DN｢買ったんじゃなくて学校の図書室から借りてきました」
いいでしょう？と首を傾げたチャニは幼い顔をしていた。
それで、ふと、“このおもちゃすごいでしょ”と親戚の子が話しかけてきたことを思い出す。本当に、そんな感じだった。
JS｢そんなに日本語好きなの？」
DN｢好きかって聞かれると怪しいですけど、Aの言葉なんだって思うと好きです」
JS｢…そっか」
DN｢あと、」
JS｢うん？」
DN｢最近、たまにAが日本語を話すんですよ」
JS｢Aが？」
DN｢うーん…と、話すって言うか一人言？ぼそって」
JS｢それを知りたいの？チャニは」
DN｢少し、知れたらいいなって思うだけです」
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作者名：柊
| 作成日時：2023年1月29日 9時
