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｢まだ悩んでる？」って首を傾げたAに「…うん」と頷けば、徐に頬杖をついたAがほんの少し笑う。
｢じゃあ、スングァナ？」と聞こえてきた声はまるで子どもに諭すような感じだった。
まるで母親が子どもに“いい？”と話しかけているみたい。
SG｢…んー？」
｢ショートケーキとタルトだったら、どっちをたくさん食べたい？」
SG｢……たくさん？たくさんだったら、ショートケーキ」
｢じゃあ、自分がタルトの方頼むからスングァニはショートケーキ頼んだらいいよ」
SG｢え、」
｢タルトはひとくちあげる」
SG｢でも、」
｢ふたくちでもいいよ」
もっと食べたければ食べていいし…とAがメニューに視線を移しながら言う。
それが当たり前みたいに口にするから、これじゃあ本当に子どもになった気分だ。
SG｢あに、そうじゃなくて、Aだって食べたいやつ決めてたんじゃないの？」
｢いや？特に決めてないよ」
SG｢えぇ…？」
｢最初からスングァンが選べなかった方にしようと思ってたから」
SG｢…ほんとに？」
｢本当に。スングァニ迷うだろうなと思って」
SG｢けど、……ほんとに大丈夫？」
｢自分はスングァニが嬉しいならそれでいいよ」
そう言って、青色の目をふっと細める。
ほら、Aって人はいつもこうだ。
これをいつも平然とやる。
それがAのすごいところで、信じられないくらい怖いところ。
SG｢……Aがそうやってカッコいいことばっかりするからカラットに“スングァンたちはAの彼女みたい”って言われるんですよ」
｢あはは、そんなこと言われてるんだ」
SG｢知らなかった？」
そうやって首を傾げれば、
｢いや、知ってた」と満更でもなさそうにAが笑った。
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ちか(プロフ) - いつも楽しくお話し読ませていただいてます！花が咲くならのパスワード教えていただきたいです！よろしくお願いします😌 (12月27日 23時) (
レス) id: 1d3aead61f (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» いつの間にか言われるようになり、言われていると知ってからも尚そう接し続けている櫻木さんです笑 (12月23日 22時) (レス) id: d26c452a39 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - へーーー！！！カラットに“スングァンたちはレイの彼女みたい”って言われてたこと知ってたんだーー！！！！へーーー！！！！！！！( ͡° ͜ʖ ͡°) (12月22日 15時) (レス) @page33 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2023年12月9日 9時
