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そのとき、思わず“へぇ…”と溢れた声は、何もAの言葉を理解したから頷いたわけじゃない。
条件反射と言ったらあれだけど、でも、そういうものに近かった。
｢なんだってっていうかもう３年前ぐらいから怪しくて、ツアーが始まる前に言われた。もうかなり進行してて、最近は、自分の子どものことをまだ中学生だと思ってるって」
WN｢…子どもって、Aをってこと？」
｢そう、そういうこと。お母さんの記憶の中の自分はまだ地元の制服着てるらしいよ」
それがやけに落ち着いた声だったから、一体どんな顔をしてそんなことを言うのか気になったけど、Aは冷蔵庫を覗き込んだままで
「ウォヌ、この飲みかけのペットボトルいつのやつ？」って話の方向も曖昧だった。
「多分、ジュニのだから分かんない」と返せば、「そっか」と頷いてゆっくりと立ち上がる。
｢なんかさ」
WN｢……なに？」
｢なんかね」
｢人から忘れられるって本当にあるんだと思って」
WN｢…うん」
｢変な感じ。ずっと」
ずっと、っていつから。
いつからそんなことを抱え込んでいたのか分からない。
Aが変だと思ったのは最近だけど、それまでは、何も変わらないAだった。そこに疑う余地すらない。
前に“Aって何を考えてるか分かんない”と冗談で伝えたとき、ウォヌも大概だよとAは言ったけど、お前よりはずっと分かりやすいと思うよ。
｢それだけ。本当にそれだけだから体調も悪くないし、怪我もしてないよ」
WN｢A」
｢だから、早く良くなるといいね。ウォヌや」
額に手を置いて、顔が近付いてきたかと思えばその上に唇を落とす。
それをあまりにも自然とやるのだ。こんな時ばっかり。
“それだけだから”と聞きたいことも口にさせてくれないで、本当にひどいやつ。
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ちか(プロフ) - いつも楽しくお話し読ませていただいてます！花が咲くならのパスワード教えていただきたいです！よろしくお願いします😌 (12月27日 23時) (
レス) id: 1d3aead61f (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» いつの間にか言われるようになり、言われていると知ってからも尚そう接し続けている櫻木さんです笑 (12月23日 22時) (レス) id: d26c452a39 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - へーーー！！！カラットに“スングァンたちはレイの彼女みたい”って言われてたこと知ってたんだーー！！！！へーーー！！！！！！！( ͡° ͜ʖ ͡°) (12月22日 15時) (レス) @page33 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2023年12月9日 9時
