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｢あれ、ジュナ。起きたんだ」
そんな自分の不安を一瞬で掻き消したのは、不安の原因で、理由で、探していた張本人。
「……やー、Aどこにいたの」と驚き半分で返せば、「ちょっと電話と散歩」ってAが手に持っていたスマホを揺らした。
画面はもう真っ暗だから電話はもうすでに終えたらしい。
誰と？って聞いてもきっとAは“ジュニの分からない人だよ”って言うから聞かなくてもいい。
というか知ったところでもやもやするだけだから知らない方がマシ。
だから時々、英語で話していることがあるのはアメリカにいたころの友達と話していて、日本語で話しているときは日本の友達が相手だとそう解釈している。
JN｢危ないよ。ここほとんど真っ暗なのに」
｢大丈夫だよ。昼間にぐるぐるして覚えたから」
JN｢そんなことしてたっけ？」
｢昼寝のあと、またハニとホシと虫捕まえに行ったんだよ」
だから変に目が冴えて眠れないのかもしれない、と。
そう言ってAが肩を竦めた。
口調からして本当に眠くなさそう。
Aって意外とそういうところは分かりやすいから。むかしはそうでもなかった気がするけど、今は分かりやすい。
それって多分、Aが自分たちに慣れたんだと思うし、自分たちもAに慣れたんだと思う。
JN｢まだ寝れないなら、一緒に散歩する？」
｢…ん？ああ、」
JN｢じゃあ、はい」
｢……うん？」
JN｢手、繋がないと危ないから」
｢危ないって、ジュニが？」
JN｢ううん。Aが」
｢ああ、自分が…」
JN｢転んだら大変だよ。ワルツもあるんだし」
はい、ともう一回手を前に出してみる。
けどAはそれをじっと見つめるだけで、手を伸ばそうとはしなくて、
「A？」と名前を呼んでやっと我に返ったような返事をした。
｢…ああ、ごめん」
JN｢もしかして嫌？手繋ぐの」
｢いや、そう言うんじゃないよ」
JN｢じゃあ、大丈夫？」
｢なにが？」
JN｢なんかぼーっとしてるから……あ、やっぱり本当は眠いとか？」
｢ううん。眠くはないよ」
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ちか(プロフ) - いつも楽しくお話し読ませていただいてます！花が咲くならのパスワード教えていただきたいです！よろしくお願いします😌 (12月27日 23時) (
レス) id: 1d3aead61f (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» いつの間にか言われるようになり、言われていると知ってからも尚そう接し続けている櫻木さんです笑 (12月23日 22時) (レス) id: d26c452a39 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - へーーー！！！カラットに“スングァンたちはレイの彼女みたい”って言われてたこと知ってたんだーー！！！！へーーー！！！！！！！( ͡° ͜ʖ ͡°) (12月22日 15時) (レス) @page33 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2023年12月9日 9時
