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JH｢…Aは？」
｢自分はミンギュが迎えに来たら行く」
JH｢一緒に作んないんだ」
｢そのつもりだったけど、部屋に来たらハニがいたから」
JH｢別に放っておいてくれてもいいけど？」
｢何をしでかすか分からないからね」
JH｢ヤーおれをなんだと思ってるんだよ」
｢ハニはハニだよ」
JH｢…当たり前じゃん」
Aに背中を向けるように寝返りを打とうとほんの少し身体を起こすと、ベッドボードにさっきまでなかったはずの写真立てが置かれていることに気付く。
何の写真が入っているか見る前に枕に顔を埋めてしまったけど、どうやら、さっき置いていたのはこれらしい。
JH｢これなに？」
｢これって？」
JH｢この、さっき置いたやつ」
｢ああ、写真だよ。今日印刷してきた」
JH｢｢いつの？」
｢この前、ひまわり畑行ったときの」
JH｢あぁ、あれ…何、わざわざ印刷したの？」
｢かわいいからね」
JH｢…どこが？かわいくなんかないよ。全然」
｢かわいいよ。麦わら帽子も似合ってる」
JH｢だからどこが」
｢これ撮ってくれたおばあさんも美人さんだねって言ってたでしょ」
JH｢…そうだっけ？」
｢ハニが女の人に見えたんだね」
JH｢Aに言ってたんじゃなくて？」
｢ハニには負けるよ」
重い腕を浮かせて、ベッドボードから手に取った写真立ての中では、自分とAがそれはもうたくさんのひまわりに囲まれて笑っている。
数日前、Aに誘われて行ったところだ。「今見頃なんだって」とAが言うから一緒に出掛けて、写真も撮った。
Aって見た目は外に出るのを嫌がりそうなのに意外と出掛けたがる。
春は桜が見頃だとか、弟たちの誰かがイベントに出るとか。
そういうことがある度に足を運んでは、その目いっぱいに色々なものを映そうとする。
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柊(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» ありがとうございます☺︎そう言っていただけて嬉しいです。読む人それぞれ色んな捉え方をして楽しんでいただけたらと思います🙌🏻 (8月11日 22時) (
レス) id: f0f6ce6cb0 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - こういうどちらの性別とも取れるお話大好きです！！！！性別が選択できってだけでだいぶ違う見方ができますからね！！！最高です！！！続き楽しみにしてます！！ (8月11日 12時) (レス) id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2023年8月10日 22時
