・ ページ39
．
そうやってスタッフの言葉を繰り返せば、ソファーで寛いでいるハニヒョンが「なんだそれ」と笑いながら目をぱっちりと開く。
それに続いてAがドギョミの隣で｢…ああ、だからさっき何時に起きましたか？って聞かれたんだ」と納得したように口にする。
JH｢聞かれたの？」
｢うん」
DK｢ちなみに何時起き？」
｢ここで言ったらスニョンに聞こえるよ」
JH｢じゃあ、Aや。オレにだけ教えてよ」
｢…ん？」
JH｢耳貸すからさ」
「あぁ、いいよ」
ハニヒョンが耳を寄せるとAが手を添えて何かを言う。
それからAに耳打ちされたヒョンが如何にも“やばいな。この子”とでも言うように唇を横に引いて笑った。
それに続いて｢ね、おれにも教えて」とドギョミが耳を寄せる。
DK｢……早すぎじゃない？何してたの？」
｢うん？散歩に行って戻って来ただけだよ」
JS｢あれ、散歩に行ったの？」
｢うん」
JS｢…それならおれのことも連れて行ってくれたらよかったのに」
｢一応部屋は覗いたけど、シュア、スングァニと一緒に爆睡してたから」
JS｢起こしてくれたら起きたんだけど」
｢ただの散歩でそこまでしなくてもいいと思って」
Aがそう言うとシュアヒョンが悲しそうに口を結ぶ。
「散歩中に撮った写真見せるから」とAが言えば、ほんの少しそれが緩んだ。
ああ、よかった。ヒョンの機嫌が斜めにならなくて。
シュアヒョンって優しいのは確かだけど、Aのことになると時々おかしくなるからな。
よかったよかった………まあ、自分の問題は何一つ解答へ向かってはいないんだけど。
もう一度だけ、働かない頭を動かしてみる。
Aが起きた時間……6時とか？いや、遅いか？
いや、でもAのことだからもっと早く起きていた可能性だってある。なんて言ったって散歩に出ていたくらいだし。
4時？さすがに早いな。じゃあ、……。
HS｢５時…？」
そう答えれば、スタッフさんの手がすっと上がる。
それからピッとその手が振り下ろされて「正解！」と響いた声に誰かが「…おばあちゃんじゃないんだから」って呆れたように呟いた。
．
I want to know our problem, blood type or DNA→←・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1499人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柊(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» ありがとうございます☺︎そう言っていただけて嬉しいです。読む人それぞれ色んな捉え方をして楽しんでいただけたらと思います🙌🏻 (8月11日 22時) (
レス) id: f0f6ce6cb0 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - こういうどちらの性別とも取れるお話大好きです！！！！性別が選択できってだけでだいぶ違う見方ができますからね！！！最高です！！！続き楽しみにしてます！！ (8月11日 12時) (レス) id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柊
| 作成日時：2023年8月10日 22時
