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｢運命なんだよ〜」って子どもみたいに笑うホシヒョンに「そうだね〜」と返事をすれば、ぴたりとヒョンの動きが一点を見つめて止まる。
何かと思って目線を追うと、その先にいたのはやっぱり。
さっきゴミを捨ててくると言って外へ出て、どうやら今帰って来たらしい。
HS｢A！」
｢……ん？」
HS｢オレたちが会ったのって運命だと思わない？」
思ったこと、考えたことを何の脈絡もなく告げたヒョンにAが「……なんて？」と首を傾げる。
うん。まぁ、当たり前の反応だけど。
ヒョンももっと前置きとかあるだろうに。
DN｢あのね、今ちょうどヒョンにAの第一印象聞いてたんですよ」
｢第一印象？」
DN｢そう。そしたら、俳優してたころのAがヒョンの目の前に現れたのは運命だって言い出して」
｢…ああ、なるほどね」
DN｢ちなみにAの第一印象は、“CMで見た人”らしいですよ」
｢あはは、そうなんだ」
HS｢Aは？」
｢ん？」
HS｢Aは、オレの第一印象どんなだった？」
｢スニョンの第一印象？」
HS｢そうそう」
｢あー……どうだったかな」
HS｢え、忘れた？」
｢いや、もちもちした子だなとは、思った気がする」
HS｢…もちもち？」
｢…いや、ハムスター？」
HS｢……なぁ、A。それを言うくらいならいっそ忘れたって答えた方が傷つかずに済んだと思わない？」
｢傷ついた？」
HS｢うん」
そう悲しげに頷いたヒョンが今度は勢いよく自分たち２人に背を向ける。
そして、そのまま扉へ直進していくヒョンの背中に｢あれ、どこ行くの」と声を掛ければ、「先に帰ってる！」と力強い答えが返ってきた。
でも、カバンは練習室に置きっぱなしだし、廊下を駆け抜けていくような足音は聞こえない。
…こうなったら飛び出た先でAが迎えに来るのを待っているんだろうなぁ。
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柊(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» ありがとうございます☺︎そう言っていただけて嬉しいです。読む人それぞれ色んな捉え方をして楽しんでいただけたらと思います🙌🏻 (8月11日 22時) (
レス) id: f0f6ce6cb0 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - こういうどちらの性別とも取れるお話大好きです！！！！性別が選択できってだけでだいぶ違う見方ができますからね！！！最高です！！！続き楽しみにしてます！！ (8月11日 12時) (レス) id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2023年8月10日 22時
