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SG｢Aってさ」
JN｢…うん？」
SG｢“結婚して”って言われてもOKとは言わないし、ダメだとも言わないからそれがまた響くんでしょうね…あの子をどうにか振り向かせたくて」
JN｢…どういうこと？」
SG｢だって、簡単に手に入らないものはもっとほしくなるでしょ？」
JN｢た、たしかに」
SG｢そうなるとさ」
JN｢…うん」
SG｢Aは受けた告白をちゃんと断らなきゃいつの間にか誰かのものになっちゃうかも、……ってジュニヒョン？」
そうやって話していると段々とジュニヒョンの相槌が小さくなって、しまいには聞こえなくなって、そこでふとヒョンの方を見れば、ヒョンが完全に下を向いてしまっていることに気づく。
どうしたんだろうって思うけど、こうなればベールが顔に掛かってしまって、上手くヒョンの表情が読み取れない。
何か、悪いことを言っただろうか。
SG｢……ジュ、ジュニヒョン？」
じっとヒョンを見つめて３秒後、突然、ガタンッと大きな音を立ててジュニヒョンが立ち上がる。
これには思わずびっくりして「뭐야!?」と声を上げてしまったけれど、何事だと思ったのは自分だけではなかったらしく、Aもその奥に座っていたヒョンたちもすっかりジュニヒョンへ視線を向けていた。
ただ本人はそんなことも気にせず、一直線に歩いていく。
目指した先は、やっぱりAのところで。
すぐ横に並ぶと、その両手を力強くぎゅっと繋いだ。
｢ジュナ？どうし…」
JN｢ごめんなさい！」
｢……ん？」
cr｢え？」
JN｢Aはちょっと、その…僕らのだから結婚はまだ、」
｢どうしたの。ジュナ」
JN｢だって、スングァニが…」
｢スングァンが？」
JN｢ちゃんと断らないといつの間にか誰かのものになっちゃうかもって言うから」
｢誰が、誰の？」
JN｢Aが、カラットの…？」
｢ああ、それで自分の代わりに断ってくれたんだね」
JN｢うん、」
しゅんと子猫のように耳を下げたジュニヒョンとカラットへ｢ジュニが許してくれないみたいなので」と同じように眉を下げたAを見て、聞こえてきたのは悲鳴か、歓声か。
それに混じって少しばかりシャッター音も聞こえてくる。
ああ、またジュニヒョンがとんでもない伝説を作ってしまった。
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柊(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» ありがとうございます☺︎そう言っていただけて嬉しいです。読む人それぞれ色んな捉え方をして楽しんでいただけたらと思います🙌🏻 (8月11日 22時) (
レス) id: f0f6ce6cb0 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - こういうどちらの性別とも取れるお話大好きです！！！！性別が選択できってだけでだいぶ違う見方ができますからね！！！最高です！！！続き楽しみにしてます！！ (8月11日 12時) (レス) id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2023年8月10日 22時
